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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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肉体と精神

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◎日常からの切り替え

肉体と精神は一体である。

ウィルヘルム・ライヒは、神経症患者は自分のいやらしい性衝動を抑圧するため、骨盤付近の筋肉を委縮させ、やがて性欲解放がほとんどできなくなると見た。

フリッツ・パールズは、疎外された攻撃性が身体に向けられ、関係する筋肉全体の固定化を招くと見た。よって、誰かの首を絞めたがっている人は、口ごもったりし、また他人を叩きのめしたがっている人は、全身をこわばらせ硬直したりする。

精神での攻撃性は、心理での抑圧や投影によって、はぐらかされるが、肉体での攻撃性は、通常その攻撃的情動を発散させるのに必要な筋肉をふるうのではなく、すべての筋肉を固定化することで抑圧されるので、こわばり、硬直、痙攣といった状況が起こる。

こうして心の中の葛藤は、筋肉の相剋となる。つまり自分の興味や興奮を抑制する人は、呼吸までも抑制することになっていく。具体的には、胸を固く締め、横隔膜や胃を硬直させ、あごを引き締める。

また怒りを抑制する人は、全筋肉を硬化させる。

泣きわめくことを抑制する人は、目、首、のどの筋肉をぎっちり緊張させ、呼吸を押さえ、内臓の感覚までも感じないようにする。

ここでは精神的原因が肉体の動作、機能を制限している例を挙げたが、逆に肉体の問題が心理状態に影響を与えることも日常茶飯である。

冥想に入っていくときは、こうしたものを徐々に解き放ち、次第に深めていくものである。そのためには、肉体の柔軟性を柔軟体操やハタ・ヨーガで復活させ、呼吸法やマントラやただ坐るなどで心身、エーテル体から想念まで落としておくというプロセスは要る。



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