Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

自分探しと感情

$
0
0
◎感情を病む

肉体では、酸素を吸って、二酸化炭素を呼く。エーテル体では、気・プラーナを呼吸する。アストラル体では、感情を呼吸する。感情はアストラル体のマターである。

感情は、自意識全体における大きなパートであり、自己表現は、感情を表現するということでもある。

戦後教育がアメリカナイズされ、ゆとり教育などで、「自分に合った職業や人生」を求める自分探しが盛んであるが、あまりにも多くの人が自分の基本的欲求とはほとんど関係のない非現実的な自分探しを繰り返す結果、うつが蔓延したきらいはある。

つまり、人は本来、家族や他人を愛そうと働きかけ、その愛が受け入れられ、いくらかはその愛がリターンされてくることも期待するもの。ひねくれずに育った素直な子供はこうした感情のサイクルが順調に働いているものだ。

昔から経験的に知られているが、片親の子はこうしたサイクルが育ちにくい。しかしいまや離婚率3割の時代であり、この感情のノーマルなサイクルを持つのが当たりまえみたいな時代は遠く過ぎ去った。

こうして感情を病むうつ病が蔓延しているのは、当然の流れとも言える。

うつの外面的特徴は、眼がどんよりし、声が平板で、身体の動きが減っているということがあるが、感情の動きが表情や声音やしぐさにも出るということで、最近学生でもこうした人を見かけることが多い。

社会の中でも現実と理想のギャップに苦しみ(昔の人も苦しんでいたが、ここまで「社会的」自分探しを集団的教条的にやってはいなかった。)、家庭の中で自分の希望が通らず、その結果感情のはけ口が制限され鬱屈し、うつになる。

また欧米でいう社会における自己実現は、個人主義的ライフスタイルと裏腹である。日本は個人主義的ライフスタイルができる社会インフラを整備しないまま、社会的自己実現を目標にかかげすぎた。一人で育ち、一人で生き、一人で老い、一人で死んでいく社会的インフラは整備されているとはいいがたいのだ。

その結果が、このうつの蔓延であり、そのささくれだった感情をいやす「お笑い全盛」のテレビであると思う。

政治や原発のことばかりでなく、自分の感情の方がもっと大切のはずだが。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>