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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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NHKスペシャル「緊迫 北朝鮮 危機の深層」

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◎5大核保有国による支配の危機

5月20日(土)のNHKスペシャル「緊迫 北朝鮮 危機の深層」を見た。ほぼ全編、海外の軍事専門家のコメントでできていて、岡目から見た北朝鮮のミサイル開発の現況と近未来の予想であった。

北朝鮮の保有する様々な性能のミサイルは1000発。うちノドンは日本の全域を射程に収めて久しい。

核開発の主眼は、ICBMの宇宙からの再突入技術獲得と小型化。小型化はすでにその技術を獲得しているのではないかという疑惑があり、それを専門家たちは否定しているシーンはなかった。大気圏外からの再突入技術はあと5年くらいかかろうというもの。

いずれにしても、複数の軍事専門家の話を総合すると、再突入技術が完成する5年以内には、北朝鮮は核技術を放棄する方向性はあり得ないがゆえに、全面戦争と核戦争が起こる可能性が高いという予想となっていた。

日本を狙うノドンには、核搭載できてはいないという確証はないので、今でも日本を核攻撃をちらつかせながら恫喝するということは、某国のようにありえるのだろうと思った。

さらにICBMが現状のPAC3などの最新防衛兵器で防御できないという認識が広まれば、日本でも先制攻撃と核兵器保有の議論が当然に起きる流れになる。

そうなれば、核兵器は拡散し、戦後5大核保有国のバランスで維持されてきた国連中心の国際秩序は、5大核保有国の核保有の相対的地盤沈下により、世界は核による戦国時代に突入していくことになる。

核兵器を友邦に持たせるというのは、一歩政治情勢が変われば、本能寺の変のように、その核兵器で味方だった大国を撃つという可能性が発生することを意味するので、ソ連ですら東欧諸国には核ミサイルを配備しなかったらしい。

こうした偶発的核戦争発生リスクが世界至るところに散在すれば、小国ですら北朝鮮のように大国の意向には従わないことになり、世界は、政治的にも軍事的にも無極となり大乱の時代となる。

政治家も庶民も北朝鮮問題は、外交的解決が望ましいという。しかし外交に得た果実でさらに軍備強化するに決まっているので、それは問題の先送りにすぎない。

非現実的と見るかもしれないが、結局世界全体が武装解除するのが最終解決。

しかし一旦核兵器を得た国は死んでもその技術を手放さないので、このチキン・レースは、結局核戦争してみて一瞬にして何十もの大都市が焼け野原になるのを見るところまで行かないと、世界全体が核廃絶の方向には動かないのではないか。

この70余年の核兵器を持った国に守ってもらう平和な時代の末路はそんなものだろう。

ダンテス・ダイジは、数少ない予言の中で「荒野に火の玉が燃える」と言っているが、荒野に核ミサイルがさく裂するわけはなく、何百万もの人々が生活する都市を核ミサイルが急襲し、荒野になってしまうということなのだろうと思った。
それが「美しくも悲しい花火を見る」ということ。

それは十分予感ではなく、予想できる時期に入ってきた。

今日も冥想を。

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