Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

入蒙記 霊界物語特別編

$
0
0
◎白音太拉(パインタラ)の遭難

出口ナオの役割は水の洗礼、出口王仁三郎の役割は火の洗礼

保釈中の身ながら入蒙を敢行した動機については以下である。

『東魚来つて西海を呑む。日西天に没すること三百七十余日、西鳥来りて東魚を喰む。

 右の言葉は、聖徳太子の当初百王治天の安危を鑒考されて我が日本一州の未来記を書きおかれたのだと称せられ、我国古来聖哲が千古の疑問として此解決に苦みて居たのである。

日出雄は右の言葉に対し、我国家の前途に横たはれる或物を認めて、之が対応策を講ぜねばならぬことを深く慮つた。』
(霊界物語 入蒙記 山河草木 特別篇/第1篇 日本より奉天まで/第7章 奉天の夕から引用)

東魚来つて西海を呑む云々は太平記に断片が残る聖徳太子未来記の一部。

出口王仁三郎ははっきり書いてはいないが、東魚は日本であって、西海は中国のことだろう。最初日本は中国を呑むが、三百七十余日後に中国軍の空襲が日本を襲う(西鳥来りて東魚を喰む)というようなビジョンを意識せられていたのだろうか。

三百七十余日後とは、文字通りではなく、三千七百余年のことかもしれない。
出口王仁三郎の超古代史観では、スサノオの命が、ユーラシア全体を統治していた時代があるが、これを「東魚来つて西海を呑む」と見たのだろうか。


さて入蒙後、出口王仁三郎は、救世主として各地で歓迎され、盧占魁軍と共に行軍を続けていくが、次第に雲行きが怪しくなり、白音太拉(パインタラ)で、まず盧占魁軍の側が武装解除され夜半に馬賊の将軍盧占魁を含む兵が次々と銃殺され、出口王仁三郎一行も縄をかけられ銃殺を待つばかりとなった。この時発した出口王仁三郎の言葉。

『支那の奴は御馳走政策で卑怯にも騙討をせうとするのだらう、それでは私は愈々キリストとなつて昇天すべき時期が来たのだらう。君達も盧の部下も皆天国に連れて行くから、君達は霊が離れないやうにするが良い』(上掲書第三四章 竜口の難から引用)

中国のやりくちは、基本はだまし討ち。だが騙し討たれてもじたばたしないのは真の宗教者である。

この際の出口王仁三郎の辞世
よしや身は蒙古のあら野に朽つるとも日本男子の品は落さじ

さらに辞世
いざさらば天津御国にかけ上り日の本のみか世界を守らむ

日の本を遠く離れて我は今蒙古の空に神となりなむ

等と辞世を七回迄詠み、大日本帝国万歳、大本万歳を三唱した。

白音太拉での出口王仁三郎一行捕縛の際に、宿に置き忘れた病人直し用の一本の杓子が出口王仁三郎の危急示していたので、これを日本領事館に連絡する奇特な人がいて、結局出口王仁三郎は助かった。それは結果論。ここまでトータルで御神業ということになる。


武装解除され、亡国にならんとするぎりぎりのところで、冥想修行者として求道の覚悟を示せるのだろうか。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>