先祖のカルマ-1
◎新興宗教への巨額寄付 本山博の見立てでは、人間のカルマには、夫婦のカルマ、家(先祖)のカルマ、土地のカルマ、民族のカルマ、国のカルマ、自然のカルマとある。 彼は、カルマ論が大好きで、どうしてもそういう見方が優先だが、そうでないもっとフリーハンドな人生の見方もある。 カルマ論はともすれば霊がかりな見方に落ちやすいところは気をつけないといけないと思う。 本山博の挙げている先祖のカルマの例。...
View Article先祖のカルマ-2
◎一つ屋根の下に赤の他人の居候が何人も 本山博の先祖のカルマの霊の続き。 『もう一つは今の続きのようなケースですが、教団の方針なのでしょうが、今までの位牌を全部捨ててしまったり、先祖の戒名を変えてみたり、それで支部長やら組長になったりして、今度はよその家の位牌の戒名を変えて自分の家の祭壇に並べて、毎日拝んでいる。...
View Article本山博の母の予言
◎日中戦争から世界連邦まで 本山博の母は、チャネラー(実母が審神者、養母が依代)。幼い本山博を連れて小豆島から東京まで拝み屋行脚のようなことをされていたらしく、つつましい生活ぶりの中に神様と向き合う敬虔さが感じられる。 彼女が、自分が病身で親の世話ができないことを理由に、小豆島の崖の上から身を投げたのだが、一陣の突風が彼女を崖の上に吹き戻して命拾いをしたという奇跡を信じるかどうかは人それぞれ。...
View Articleアメリカのイエローストーン超巨大火山
◎民心のネガティブな動きの集積 イエローストーン火山は、直径60kmのカルデラ火口を有する北米最大の火山。 2014年には、1900回以上の地震を記録したが、2017年6月12日以降に最大マグニチュード4.5の地震を含む群発地震が878回発生した。...
View Articleなぜ戦争は起きるのか-クリシュナムルティ
◎われわれはみな、われわれ以外の人間であることを知る 世界は、ロシア人、アメリカ人、イギリス人、フランス人、ドイツ人、日本人、中国人など民族と文化、イデオロギーによって分割されている。 宗教もヒンドゥー教、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教、仏教などに分割されている。...
View Article姜甑山の遺言
◎仁義相生、神化一心(神人合一) 朝鮮の神人姜甑山の遺言。 『甑山教の創始者姜一淳(1871-1909年、号は甑山)は、自分を天子弥勒と称した。彼は、臨終の際に、「私は弥勒だから、私に会いたかったら、金山寺の弥勒仏を見ろ」と語ったことで有名である。 その遺言に従い、弟子金亨烈らは、全羅北道金堤にある金山寺の弥勒殿の前で深い祈りを捧げ、日本の警察に逮捕され服役に処せられた。...
View Article社会的地位獲得から恐怖へ-1
◎社会での他者侵略 これは、クリシュナムルティの著作中の白眉『自己変革の方法』から。クリシュナムルティの講演集は聴衆のレベルのせいか冗長なことが多く、核心を性急に求める冥想修行者には食い足りないことがままあるが、この本は珍しく濃厚である。...
View Article縮身
◎宗教のお国ぶり かのチベット密教で呪殺を繰り返したドルジェタク。彼は午年の4月10日の太陽が昇ったときに、身体が縮み、天界に上ったという。 正木晃氏はボン教屈指の学問寺院であるツァンのユンドゥルリン寺に調査のため滞在していた時に、ボン教ゾクチェンの権威として高名なシェーラブ・テンジン師が真顔で、縮身は、大の大人が赤ん坊くらいの大きさに縮むものであって、実際に起こる、と語るのを聞いたそうだ。...
View Article北叟笑む
◎何時となく北の叟(おきな)のごとくせば 唐代の北叟の話。 北叟は、人事が常ならぬことをわきまえ、主君に仕えて名利を貪る気持ちもなく、私欲により財宝を蓄える心もなく、都の北に柴の庵を結んで、麻の衣を着て寒さをしのぎ、草を摘み、木の実を拾って日々を送っていた。 喜ぶべきことを聞いては、ちょっと笑み、憂うべきことを聞いても、ちょっと笑むことから人は、これを北叟笑み(ほくそえみ)と呼んだ。...
View Articleカラーナ体
◎違いを隠したままに 本山博は、アストラル以上のボディについてカラーナ体しかないと言い切っている。これでは七つの身体論の定番であるメンタル体、コーザル体の2区分はしていない。また本山博はカラーナ体に原因体という漢字を当てる。 彼のカラーナ体の説明は、 1.形はあるが、色、臭い、味、触はない。 2.形は白く輝いた透明な形 3.男女の性別はない。...
View Article社会的地位獲得から恐怖へ-2
◎自分の恐怖を見るのを恐れる クリシュナムルティの語る恐怖の文脈は以下のようなものである。 恐怖には、肉体的恐怖と心理学的恐怖がある。心理学的恐怖を理解できれば肉体的恐怖をも理解できる。 人はみな何かについて恐れを抱いているが抽象化されたものに恐れはなく、常に具体的な何かに恐怖が存在している。職を失う恐怖、食物や金が十分にないという恐怖。家族を失う恐怖など。...
View Article人の世のあらゆる艱苦をなめつくし
◎神の大道(おおじ) 出口王仁三郎が、戦後、大弾圧の影響で、教義教学の確認をしたくとも著作は信者の手元にはなく、その上紙不足で印刷もままならぬ時期に、信者から献呈された愛善の道。出獄後の出口王仁三郎は、これを繰り返し読んだという。 そこから十首。 人の世のあらゆる艱苦をなめつくし はじめて悟る神の大道 惟神(かんながら) まことの道は大衆のこころにかよう真道(まみち)なりけり...
View Article本山キヌエ予言
◎今に日本が赤くなって、白いご飯は食べられなくなる 本山博の母親の本山キヌエ氏の予言や奇跡的事件など。 1.昭和15年 小豆島に夏の静養に来ていた時、エビと鯛と金魚の気持ちの悪い夢を見る。 ※エビはABで米英、金魚は中国で、米英と中国に追われて日本である鯛の戦況は身動きができなくなるという予言。 2.昭和19年 信徒の森園氏宅で、釜のご飯が日の丸の様に赤く染まる。 神示:(チャネリング)。...
View Articleヴァーチャル・リアリティは下層霊界である-1
◎自分のイメージで形成した閉鎖空間にあって、利己的、攻撃的 現代は、地獄が現実化した社会になっているなどと言っても反応しない人でも、科学の粋であるヴァーチャル・リアリティは下層霊界であり、カルトも同質であると言えば、少しはキャッチーな話になるだろうか。...
View Articleヴァーチャル・リアリティは下層霊界である-2
◎カルトとヴァーチャル・リアリティの共通性 このようにヴァーチャル・リアリティと下層霊界の特徴を列挙すると共通点ばかりであって、共通でない点は、主役が生きている人間か死人かと、魔力の有無くらいのものだと気がつく。 この結果、ヴァーチャル・リアリティと下層霊界の間で次のようなおぞましいことが日常的に起きている。...
View Article社会的地位獲得から恐怖へ-3
◎只管打坐へ クリシュナムルティの文脈の続き。 さて思考は恐怖を生み出す。 思考とは記憶に対する反応であるがゆえに、思考とは常に古いものである。だから恐怖もまた古い。古いものであるので、人は自分で恐怖を見つめることができる。 こうしてクリシュナムルティは、社会的地位獲得への原動力が恐怖であり、恐怖の原因が思考と記憶という古く過ぎ去ったものであることに行き着いた。...
View Articleオウムの薬物乱用と記憶抹消
◎従順な仔羊信者たちの悲劇 最近オウム関連本を何冊か読んだ。 1.未解決事件オウム真理教秘録 NHKスペシャル取材班/編著 文藝春秋 2.オウム事件17年目の告白/上祐史浩/扶桑社 3.検証・オウム真理教事件/瀬口晴義/社会批評者 オウム関連本をまとめて読む人はそう多くはないだろう。というのは一冊一冊が刺激が強すぎて、一冊読めば他のことも想像できるみたいな気分にさせられるからである。...
View Article防暑法
◎シエスタから保水スカーフまで 35度を超える暑さが1週間続くと、さすがに身にこたえる。 午後3時頃電車に乗ると、野球だかサッカーだかの小学生チームがコーチと一緒に結構乗っているが、『激しい運動をしないようにしましょう』などという生命の危険防止よりも行事予定の消化が大事なんだと空恐ろしく思った。...
View Article出口王仁三郎の真の評価へ
◎国会図書館の出口王仁三郎関連文献など このブログでも、ネットでかつ無料で国立国会図書館デジタルコレクションからダウンロードできる文献があることを紹介している。 出口王仁三郎文献は、わりと充実しており、アマゾンでも売っていない貴重書が結構あり、大本教関連団体から戦後出版されていない内容の文書もいくつかある。 ところが霊界物語を含めてこれだけの分量があると、ダウンロードするだけでも一苦労。...
View Article入蒙記 霊界物語特別編
◎白音太拉(パインタラ)の遭難 出口ナオの役割は水の洗礼、出口王仁三郎の役割は火の洗礼。 保釈中の身ながら入蒙を敢行した動機については以下である。 『東魚来つて西海を呑む。日西天に没すること三百七十余日、西鳥来りて東魚を喰む。 右の言葉は、聖徳太子の当初百王治天の安危を鑒考されて我が日本一州の未来記を書きおかれたのだと称せられ、我国古来聖哲が千古の疑問として此解決に苦みて居たのである。...
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