◎過去世、現世、来世を知る
パタンジャリのヨーガ・スートラ2.39から。
『2.39修行者が、所有しないことを確立したならば、過去世、現世、来世を知ることができる』
OSHOバグワンは、この部分について、こんなたとえ話をしている((”Yoga: The Alpha and the Omega, Vol 6から))。
あるヨーギが、王宮に留まって王としてヨーガ修行しているナーナクの歓待を受けた。ナーナクはヨーギでありながら、すべてを捨てず、豪勢な生活をしているのはけしからんなどと思いながら。
かの客であるヨーギは、宮殿で贅沢なグルメや酒、踊りなどの接待を受けた。ところが、客間に入ってベッドに入ると頭の上に細い糸で吊るされた剣があるのに気づき、一晩中まんじりともせず眠ることができなかった。
巨富、豪奢を享受していても、ナーナクにとっては、何の意味も成さなかったのだ。ナーナクが王宮にいるということすら、それを所有することなどできないと知るナーナクにとっては一人叢林で飢えつつ修行するのと全く変わりはなかったのだ。
死んだら財産をあの世に持っていけないとみんな頭では知っている。だが、何物をも本当に所有できないと、なにひとつ、髪の毛一本自分の力で白くも黒くもできないことを知っている者だけが、三世を見通すことができる。
パタンジャリのヨーガ・スートラ2.39から。
『2.39修行者が、所有しないことを確立したならば、過去世、現世、来世を知ることができる』
OSHOバグワンは、この部分について、こんなたとえ話をしている((”Yoga: The Alpha and the Omega, Vol 6から))。
あるヨーギが、王宮に留まって王としてヨーガ修行しているナーナクの歓待を受けた。ナーナクはヨーギでありながら、すべてを捨てず、豪勢な生活をしているのはけしからんなどと思いながら。
かの客であるヨーギは、宮殿で贅沢なグルメや酒、踊りなどの接待を受けた。ところが、客間に入ってベッドに入ると頭の上に細い糸で吊るされた剣があるのに気づき、一晩中まんじりともせず眠ることができなかった。
巨富、豪奢を享受していても、ナーナクにとっては、何の意味も成さなかったのだ。ナーナクが王宮にいるということすら、それを所有することなどできないと知るナーナクにとっては一人叢林で飢えつつ修行するのと全く変わりはなかったのだ。
死んだら財産をあの世に持っていけないとみんな頭では知っている。だが、何物をも本当に所有できないと、なにひとつ、髪の毛一本自分の力で白くも黒くもできないことを知っている者だけが、三世を見通すことができる。