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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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適切に学ぶ

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◎情報が氾濫、混乱、錯綜している時代

何でも情報公開の時代である。その一方で何でも情報操作の時代であって、福島の原発事故などでマスコミ発表や政府発表がそのまま信じられるものではないことも知った。

この結果、人々は何が正しくて、何が正しくないかわからないまでに発達した。

特に宗教方面では、その傾向が顕著であり、霊がかりや神がかり、超能力を売り物にした信者集めなどは伝統的だが、社会的成功、金銭的成功など現世利益を全面に打ち出す信者集めが大盛況である。本来こうしたものは邪道であるはずなのに、結果的に大衆にとっては、何がまともで、何がカルトなのかわからなくなっている。

最近は、伝統的世界宗教の分派だが実はカルトみたいなのも増えてきており、仏教、キリスト教を自称していても油断などならない状況にある。ましてや、最近出てきた新宗教などは、セミナー商法なのか、カルトなのか、本当にヨーガや気功のグループなのか、まともな求道者の群れなのか見分けることは難しい。

本来は万教同根であり、どの宗教を選んでもニルヴァーナに行き着くので、求道に問題などなかったはず。

こんな状態だからこそ、まともなグルや、まともなチームもあるに違いないと思う。

どこか自分の外にそんな本物があって、運よくそれに出会えればよいが、人生そうなるとは限らないもの。

まずは、本を手に取ったり、ネットを見たり、人は学びから始める。

今の時代は何が問題かといえば、適切に学ぶということがとても困難になっているということだ。

老子は、只管打坐のメソッドが既にあり、それを適切に学んで玄のまた玄である道に至った。荘子は坐忘というクンダリーニ・ヨーガ系のメソッドを適切に学んで、無用の用を知った。

京都紫野に茅屋を結んだ宗峰妙超は、最初は書写山円教寺に入り、天台を適切に学び、のち鎌倉の高峰顕日、京の南浦紹明(大応国師)に禅を適切に学んで大成した。

人生というロング・バージョンのyoutubeは、無数の静止画からできていて、静止画と静止画の隙間に真実が広がっている。

これは、クンダリーニ・ヨーガ的表現であって、その真実とは、ほとんど死の世界の話なのだが、そういうものの予備知識がなければ、何を言っているのか想像をめぐらすことすらもできない。

死の世界のことどもは、テレビのバラエティ番組に出ることもなく、ホラーを扱う番組や葬儀を扱うコマーシャルはあるが、死の恐怖や社会に対する恐怖に正面から向き合う番組はない。死の世界とは無意識の世界のことである。

こうした時代だからこそ、「適切に学ぶ」ための、精神世界ガイドブックは必要だと思う。


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