◎『叫び』や『怨み』など
死の探究者エリザベス・キュブラー・ロスがナチス時代の強制収容所跡のひとつであるポーランドのマイダネックを訪問したのは、まだマイダネックに死の異臭がほのかに漂ってくる戦後まもない頃のことだった。
ここでは30万人以上が殺されたのだが、ガス室の扉が閉まる寸前に外に追い出されたせいで、家族は皆殺しとなったが、一人生き残ったゴルダという若い飛び切りの美人に出会った。
ゴルダは、ナチスの目を逃れるため、暖房も食べものない年月を土を掘ってそこで寝泊まりして過ごしたという。彼女が、キュブラー・ロスに対して、『ヒトラーはわたしたち全員の中にいる』と叫んだのだ。
(出典:人生は廻る輪のように エリザベス・キューブラー・ロス/著 角川書店)
伊勢神宮には外宮と内宮があり、外宮は、豊受であり、肉体の側である。人は精神と肉体そろって人間である。
肉体を持つ以上は、生滅があり、殺される展開もあり得る。だから、伊邪那岐命(イザナギノミコト)が黄泉平坂を逃げ延びようとする時、伊邪那美命(イザナミノミコト)が日に千人取り殺すなどという応酬が神話に登場したりもしてくる。
ゴルダは大量殺りくはなぜ起こるかという疑問に対して、『ヒトラーはわたしたち全員の中にいる』と回答を立てた。これに対して、黙示録では、『叫び』のゆえに起こるとし、朝鮮の神人姜甑山は、『怨み』のゆえに起こると見る。
『叫び』や『怨み』が、人と人とのいさかいや国と国との争いの原因でもあろうから、『叫び』や『怨み』を解く工夫がいる。
それが日々坐ることである。
死の探究者エリザベス・キュブラー・ロスがナチス時代の強制収容所跡のひとつであるポーランドのマイダネックを訪問したのは、まだマイダネックに死の異臭がほのかに漂ってくる戦後まもない頃のことだった。
ここでは30万人以上が殺されたのだが、ガス室の扉が閉まる寸前に外に追い出されたせいで、家族は皆殺しとなったが、一人生き残ったゴルダという若い飛び切りの美人に出会った。
ゴルダは、ナチスの目を逃れるため、暖房も食べものない年月を土を掘ってそこで寝泊まりして過ごしたという。彼女が、キュブラー・ロスに対して、『ヒトラーはわたしたち全員の中にいる』と叫んだのだ。
(出典:人生は廻る輪のように エリザベス・キューブラー・ロス/著 角川書店)
伊勢神宮には外宮と内宮があり、外宮は、豊受であり、肉体の側である。人は精神と肉体そろって人間である。
肉体を持つ以上は、生滅があり、殺される展開もあり得る。だから、伊邪那岐命(イザナギノミコト)が黄泉平坂を逃げ延びようとする時、伊邪那美命(イザナミノミコト)が日に千人取り殺すなどという応酬が神話に登場したりもしてくる。
ゴルダは大量殺りくはなぜ起こるかという疑問に対して、『ヒトラーはわたしたち全員の中にいる』と回答を立てた。これに対して、黙示録では、『叫び』のゆえに起こるとし、朝鮮の神人姜甑山は、『怨み』のゆえに起こると見る。
『叫び』や『怨み』が、人と人とのいさかいや国と国との争いの原因でもあろうから、『叫び』や『怨み』を解く工夫がいる。
それが日々坐ることである。