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エジプト神話のトート

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◎地獄行きの人には輪廻転生がない

エジプト神話で伝えられるトートの伝承は以下のようなものである。

『オシリスについで崇められる神にトート(Thot)がある。トートは知恵の神で、下界の法廷では、オシリスの傍らに立って、人間の心の目方を計る秤を眺めながら、手に神と筆をもって控えている。

この理由からトートは神の書記と呼ばれている。この神の像は鶴の首をもった人間の姿に書かれている。

そしてその頭の周囲に新月の形をした後光がついているので、時を定める神とされていたことを示すものである。』
(エジプトの神話伝説/名著普及会から引用)

またトートは王の助言者であり、鶴の姿で世界中を矢のように飛び回る。

この記述では、トート閻魔大王であり、時を定める神であるから世界のトータル・コントロールを行っている神でもある。

エジプトのセトナ王子の見たところでは、死者がアメンチーというあの世の法廷に引き出されて、その法廷には大勢の神々が列席しているのだが、その死者の善悪を大きな秤で図って、その結果をアヌビスが報告する都度、トートがそれを紙に記録する。
(功過格おそるべし)

善の方が悪より多かった人は、その魂は天国に登り、悪の方が善より多かった人はアメンチーの王に仕える怪獣アメイト(amait)の前に投げられて、見る間に肉体も魂も一口に食われて、もう再び生き返ることはできない、とされる。

また善悪が同じくらいだった人は、護符を与えられてセケルオシリスに仕える人々の中に加えられる。

これによると、地獄行きの人は輪廻転生がない。

◎エクスタシス 夢の夢なる-36
◎現代文明あるいは現代人のウィークポイント-25
◎マンツーマン輪廻への疑義-4


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