◎生者の自意識、生死をまたぐ自意識
輪廻の主体と同一個性による輪廻転生の始点と終点はどこかという論点については、まず自意識とは何かという視点を逃すことはできない。自意識は輪廻転生しても維持承継されるのかという疑問である。
そして自意識の過去形である記憶はどこに保持されていくのか、誰に保持されていくのかという疑問も付随的な疑問として浮かび上がっていく。
人は財産・金を持って生まれてくるのではなく、人は財産・金を持って死んでいくわけでもない。同様に、その一生保持していた自意識は、今生、前世、来世を通じて変わることのない、絶対的なものだったのだろうか。
まずは、生きている者の自意識の連続と生死をまたいだ場合の自意識の連続について簡単に述べ、その後何が輪廻するのかを検討する。
自意識は、自明ではなく、逆転もある。
以下二首は、出口王仁三郎。
耳で見て目できき鼻でものくうて 口で嗅がねば神は判らず
耳も目も口鼻もきき手足きき 頭も腹もきくぞ八ツ耳
◎エクスタシス 夢の夢なる-39
◎現代文明あるいは現代人のウィークポイント-28
◎自意識の連続性-1
輪廻の主体と同一個性による輪廻転生の始点と終点はどこかという論点については、まず自意識とは何かという視点を逃すことはできない。自意識は輪廻転生しても維持承継されるのかという疑問である。
そして自意識の過去形である記憶はどこに保持されていくのか、誰に保持されていくのかという疑問も付随的な疑問として浮かび上がっていく。
人は財産・金を持って生まれてくるのではなく、人は財産・金を持って死んでいくわけでもない。同様に、その一生保持していた自意識は、今生、前世、来世を通じて変わることのない、絶対的なものだったのだろうか。
まずは、生きている者の自意識の連続と生死をまたいだ場合の自意識の連続について簡単に述べ、その後何が輪廻するのかを検討する。
自意識は、自明ではなく、逆転もある。
以下二首は、出口王仁三郎。
耳で見て目できき鼻でものくうて 口で嗅がねば神は判らず
耳も目も口鼻もきき手足きき 頭も腹もきくぞ八ツ耳
◎エクスタシス 夢の夢なる-39
◎現代文明あるいは現代人のウィークポイント-28
◎自意識の連続性-1