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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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生の世界から死の世界をクリア

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◎輪廻転生をほとんど卒業

只管打坐で坐ってみると、半眼ではっきりしたままで坐るので、その姿勢こそ生の世界であると自覚させられる。

瑩山は、伝光録で、釈迦以来道元、懐弉までの祖師の略伝と大悟のシーンをダイジェストしているが、これだけ読んでも、なぜどのように悟るのかはわからない。

大悟シーンは数々あれど、真似をすれば大悟するからといって、ヨーグルトを食べたり、竹に石をぶつけたり、鍵束をバシャッと置いたりするような人はいない。

行法は、数息観と公案と只管打坐。このどれで身心脱落が起こるかはわからない。

だがダンテス・ダイジは、只管打坐による身心脱落の例として、殊更に只管打坐に入って空を悟ったという自分の例を挙げている。

そして彼は、7ステップを挙げ身心脱落が起これば、超能力すなわち神通力も使用可能になるということで、死の世界も同時にクリアできていることをも示唆している。

超能力すなわち神通力が自在に使用可能になるというのは、その人自身がすでに人間をあるいは輪廻転生をほとんど卒業しているレベルにあるから起きるのであって、苦悩と混乱の日常にある俗人に起こることではない。

そのあたりの感じは、わかる人にはわかるし、全くわからない人にはわからないというところはあるのだろうと思う。

そういう文脈においては、黙照枯坐、只管打坐というのは、人生の真の卒業直前のイベントとでもいえるのではないだろうか。

◎エクスタシス 夢の夢なる-89
◎現代文明あるいは現代人のウィークポイント-78
◎生の世界から死をクリア-7

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