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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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自分が傷つけられることを恐れない

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◎冥想修行者の基本

釈迦のスッタニパータから。サーリプッタからの質問に釈迦が答える。
『964『しっかりと気をつけ分限を守る聡明な修行者は、五種の恐怖におじけてはならない。すなわち襲いかかる虻と蚊と爬虫類と四足獣と人間(盗賊など)に触れることである』
965『異なった他の教えを奉ずる輩をも恐れてはならない。―――たといかれらが多くの恐ろしい危害を加えるのを見ても―――また善を追及して他の諸々の危難にうち勝て』』
(ブッダの言葉/岩波文庫207から引用)

昔し、ダンテス・ダイジが、『自分が傷つけれるなんて、そんなことは知ったことではない。』と発言しているのを知り、あまりにも現代の権利主張の市民感覚からはかけ離れているのに驚かされたものだ。

ところがこの釈迦の発言で見るように、冥想修行者は、虫や動物や他人から傷つけられることなど気にしてはならないと、全く同じ主旨のことを語っている。

この時代の人々にとって、『自分が傷つけられることを恐れる』というのは主要な気分の一つではあると思う。

自分が死ぬ、自分をとりまく宇宙も死ぬというのは、人生・輪廻転生をほとんど卒業しようとする人に起こることだが、冥想修行者は、自分が傷つけられることを恐れてはならないという態度は、そこにつながる第一歩であり、2500年前から変わっていない。

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