◎討ち死に前夜
文禄年間の随筆義残後覚の巻三に出ている奇譚。
北國の人の話では,越中の大津の城を佐々内蔵助が攻略している時のこと。
攻撃側の人数があまりにも多く、城中では弱り果てて、このままでは明日にも討ち死にしようとお互いに別れの挨拶を言い交し始めたところ、女子供が悲しむこと限りなく、まことに哀れな状況であった。
こうしているうちに、日暮れになろうとする頃、城中より太陽と見まがうほどの光る玉が数限りなく飛び出すのが見えた。
攻撃側はこれを見て、城中はもう死ぬ支度をしている、あの人玉のわーっと出ていくところを見なさいと言って、我も我もと見物した。
城中からは、降参の申し出を行い内蔵助もこれを受けたので、翌日城中の面々はとても喜び安堵した。
さてその日も暮れようとするところ、昨夕飛んだ人玉が、どこから湧いて出てきたのかことごとく城中を指して飛び戻ったという。
(参照:日本古文献の精神病理学的考察P18(国会図書館デジタルアーカイブ))
この人魂の話は、俗人の大いに興味を引くところだが、出口王仁三郎もOSHOバグワンもほとんど言及していない。
大量死の起こる前夜には、そういうことを意識レベルの低下に伴って目撃する人も増えるということなのだろう。
文禄年間の随筆義残後覚の巻三に出ている奇譚。
北國の人の話では,越中の大津の城を佐々内蔵助が攻略している時のこと。
攻撃側の人数があまりにも多く、城中では弱り果てて、このままでは明日にも討ち死にしようとお互いに別れの挨拶を言い交し始めたところ、女子供が悲しむこと限りなく、まことに哀れな状況であった。
こうしているうちに、日暮れになろうとする頃、城中より太陽と見まがうほどの光る玉が数限りなく飛び出すのが見えた。
攻撃側はこれを見て、城中はもう死ぬ支度をしている、あの人玉のわーっと出ていくところを見なさいと言って、我も我もと見物した。
城中からは、降参の申し出を行い内蔵助もこれを受けたので、翌日城中の面々はとても喜び安堵した。
さてその日も暮れようとするところ、昨夕飛んだ人玉が、どこから湧いて出てきたのかことごとく城中を指して飛び戻ったという。
(参照:日本古文献の精神病理学的考察P18(国会図書館デジタルアーカイブ))
この人魂の話は、俗人の大いに興味を引くところだが、出口王仁三郎もOSHOバグワンもほとんど言及していない。
大量死の起こる前夜には、そういうことを意識レベルの低下に伴って目撃する人も増えるということなのだろう。