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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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南半球と文明

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◎生も死も兼ね備える

日夜ネットやスマホばかり見ている目には星座のことなど視野に入っては来ないが、山に泊まったり、文明の灯りのないところを夜歩いたりするとようやく星座が目に入ってくる。

ことほど左様に灯りで照らされたエリアは人間にとって意識の表象であり、灯りのない闇、暗黒の部分は無意識の表象である。今の文明人にとっては意識は生であり、無意識は死である。この文明は生と灯りだけを殊更に珍重する。

更に言えば、この文明は北半球の文明であり、南半球軽視の文明である。すなわち北半球は意識であり、南半球が無意識である。ところが、北半球では、衆星は北極星の回りを周回し、南半球では、衆星は天の南極を周回す。おかげで、流しで流す水の渦巻は北半球と南半球では逆回りである。

この文明は北半球主導だが、北半球と南半球が一緒になって地球が成る。

このたび2014年ブラジルでワールド・カップが開かれ、引き続いて2016年リオデジャネイロでオリンピックが行われることは、改めて人間の無意識の部分に焦点があたることがシンボライズされている。

ダンテス・ダイジが、クンダリーニ・ヨーガは死の世界をクリアして生の世界に及ぶ、只管打坐は生の世界をクリアして死の世界に及ぶとしたが、誠にもって地球ロゴスもそのとおりの動きをしているわけだ。

健全な地球は、生も死も、意識も無意識も兼ね備えなければならないのだ。

孔子は、論語為政第二の冒頭で「政を為すに徳を以てすれば、譬へば北辰の其の所に居て、衆星の之に共(むか)ふが如し」と言った。これは徳を以って政治を行えば、自分は北極星の不動の地位を占め、多くの星が自分に向かって挨拶するようになるものだということ。

要するに「今ここ」に居れば、何の問題もないことがわかるよと言っている。「今ここ」は、生も死もクリアした所であって、そここそが永遠の都であり、究極の遷都論としてしばしば覚者がほのめかす土地のことである。







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