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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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武闘派の白猫、神上がりましき

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◎人になつかぬ野良猫でもかわいいことに変わりはない

時々庭で、えさをねだっていた野良の若い白猫がパッタリ来なくなり、近所の野良猫が一斉に変わる時期があり、またそういう時期を迎えたのかと思った。

この白猫は、年齢は、1歳半くらいで、目が深い青で、毛並みは純白であり、とても美しいオス猫だった。近所には他にODD EYESの白猫もいるのだが、それとは違う気品のある白猫だった。

1歳になるまでは、母猫(白猫)と兄弟猫のキジ白とで三匹で行動を共にすることが多かったが、最近は三匹とも独立して動くようになっていた。

この白猫は、昨年夏までは、傷一つない顔とボディであって、代表的イケメン白猫として見かけるのが楽しみだったのだが、秋のスーパー台風以後は、毎日顔や背中に生傷が絶えず、前足の内側が血の色に染まっていることが多くなり、いつのまにか胴体は白いが、顔は薄茶の猫となり、武闘派として、縄張りを犯す他のオス猫やボス猫とバトルを繰り返していたようだった。

ある午前、彼とODD EYESの白猫が顔と顔と2センチ位の距離まで近づけて、鳴きあっていたのだが、その音量たるや通りすがりの小学生の親子5人が思わず仲裁に入るほどの大声であった。
あの距離でひっかき合えば双方とも無傷では済むまい。

若頭を狙う猫として勇猛だったが、一方えさをねだる時は、借りてきた猫のように愛嬌たっぷりでかしこまっていたものだ。

冬は、マイナス5度の時期もきちんと来ていたのだが、先週位に両目じりに黒い目やにをつけて目をつぶったままえさを食べているのが数日続き、そして来なくなった。

交通事故でそうなってしまったのではないかと思う。

そしているはずのない隣のマンションの12階でものすごい奇麗な白猫を見かけたという話が聞こえてきて、12階でもあるし誰かの飼い猫が迷ったのではないかという推測にはなっているのだが、彼が神上がる前に姿を見せてくれたのではないかと思っている。

人になつかぬ野良猫は短命だが、かわいいことに変わりはない

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