◎上戸も下戸も呑まずにはいられない
清酒は製造工程が精密重層であり、濁酒とは比べものにならないほど手がかかっている。その技術を開発したのは、奈良の興福寺だという。
衆人皆酔えりとしたのは、屈原。現代も、ちょっとノイローゼが常態の時代ならば、衆人皆酔っている。
戦前には、出口王仁三郎が出て、古今独歩珍無類の美味なる大本教の濁酒を勧め、これを天下に普く売り出したところ、上戸も下戸も先を争ってこれを飲んで、酔って管巻くものもあり、歓び勇んで踊るもあり、笑うもあり、泣くもあり、怒るもあり、ひっくり返るもあった。だが一旦この美味を覚えたならば、上戸も下戸も、再び呑まずにはいられないほどであったが、政府による2度の弾圧により、濁り酒は禁止された。
出口王仁三郎亡きあとは、濁り酒をやめて、清酒を売り出すとした。清酒の名は大江山の鬼ころしと命名。誰でも勝手に無料で飲み放題。ただただ丹波の山奥まで行かないと飲むことができない。しかし世界の鬼を退治して心の鬼を殺す、力のある酩酒が、この清酒。
(参考:雑誌神霊界大正8年11月1日号)
そして、戦後も40年ほど経って、学生運動も収束し、バブル経済に沸いて、知性も発達し、感性鋭い日本人が増えて、さあいよいよ清酒の大売り出しだろうと思っていた矢先、全国のスーパー、酒屋の店頭に一斉に並んだのは、誰も予想しなかったカルトの毒酒であった。
この毒酒は、サリン事件を起こし、既成宗教の沈滞ぶりを満天下に明らかにし、新興宗教といえども教祖依存型のものでは通用しないことを示す効果があった。
出口王仁三郎は、今までの濁酒でもよく注意して飲んでいた人には良薬にこそなれ、決して毒にはなっていないと慰める。
清酒を求める気分は、自分ではない他のものを求める延長線上にあるが、飲んだ酒もいずれは醒める時がくる。衆人が皆酔っても皆醒める時は来よう。
さて本物の清酒はどこのサイトで販売しているのだろう。プレミアム会員だけが買えるのか、裏メニューなら買えるのか、金を積めば買えるのか、あなただけが買えるのか。
清酒は製造工程が精密重層であり、濁酒とは比べものにならないほど手がかかっている。その技術を開発したのは、奈良の興福寺だという。
衆人皆酔えりとしたのは、屈原。現代も、ちょっとノイローゼが常態の時代ならば、衆人皆酔っている。
戦前には、出口王仁三郎が出て、古今独歩珍無類の美味なる大本教の濁酒を勧め、これを天下に普く売り出したところ、上戸も下戸も先を争ってこれを飲んで、酔って管巻くものもあり、歓び勇んで踊るもあり、笑うもあり、泣くもあり、怒るもあり、ひっくり返るもあった。だが一旦この美味を覚えたならば、上戸も下戸も、再び呑まずにはいられないほどであったが、政府による2度の弾圧により、濁り酒は禁止された。
出口王仁三郎亡きあとは、濁り酒をやめて、清酒を売り出すとした。清酒の名は大江山の鬼ころしと命名。誰でも勝手に無料で飲み放題。ただただ丹波の山奥まで行かないと飲むことができない。しかし世界の鬼を退治して心の鬼を殺す、力のある酩酒が、この清酒。
(参考:雑誌神霊界大正8年11月1日号)
そして、戦後も40年ほど経って、学生運動も収束し、バブル経済に沸いて、知性も発達し、感性鋭い日本人が増えて、さあいよいよ清酒の大売り出しだろうと思っていた矢先、全国のスーパー、酒屋の店頭に一斉に並んだのは、誰も予想しなかったカルトの毒酒であった。
この毒酒は、サリン事件を起こし、既成宗教の沈滞ぶりを満天下に明らかにし、新興宗教といえども教祖依存型のものでは通用しないことを示す効果があった。
出口王仁三郎は、今までの濁酒でもよく注意して飲んでいた人には良薬にこそなれ、決して毒にはなっていないと慰める。
清酒を求める気分は、自分ではない他のものを求める延長線上にあるが、飲んだ酒もいずれは醒める時がくる。衆人が皆酔っても皆醒める時は来よう。
さて本物の清酒はどこのサイトで販売しているのだろう。プレミアム会員だけが買えるのか、裏メニューなら買えるのか、金を積めば買えるのか、あなただけが買えるのか。