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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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巣ごもり消費とセックス

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◎男と女を一つの神にする

巣ごもり消費で、任天堂などのゲーム関連企業とネット通販関連企業は、その他業界が未曽有の不況に襲われている中、例外的に好調な業績となっている。
企業とは関係ないが、きっと恐ろしく希求され、また広汎に頻繁に行われているだろうものは、セックスである。

ダンテス・ダイジの詩集「絶対無の戯れ」から、
『性愛

1

性愛は何も産まない
子供も産まない
子供はおのずから産まれてくる
性愛は何も産まない
空を飛ぶ鳥のように


2

落ちてはいけない
意識を広く広く
つき離したままにして置くのだ
女神の悦びのために

そこにタントラの道は開かれ
めくるめく忘我と
深い深い深海の静寂とが
男と女を
一つの神にする』
(上掲書P60-61から引用)

性愛タントリズムについては、釈迦もチャレンジしかけたとか、ダライラマも知っているとか、無謀にも挑戦しかけた何某が無残にも失敗して単なる荒淫に終わったとかいろいろのことが言われる。明治維新の頃の剣豪にして明治天皇侍従の山岡鉄舟も、これに一時はまった。

この詩に続きの「3」もあるが、性愛タントリズムが男性の側の修行法であることは明示されていない。

性愛タントリズム周辺は、カーマ・スートラとかチベット密教の交合図(サンヴァラ)とか、誤解を招くことを恐れぬ文や絵も多い。またOSHOバグワンの性愛タントリズムの記述は多いが、ほとんど真面目に語っているとは思えない。

その点ダンテス・ダイジのそれは極めて真摯な姿勢が窺える。

『子供はおのずから産まれてくる』とは、人間の魂が死に至り、転生していくプロセスを追跡していくと、死んだ誰かと彼が転生して産まれた誰かについては厳密な連続性がないということ。そして、両親と子という縁、関係はあるが、子という自意識の自由、人間の自由という点からは、『子供はおのずから産まれてくる』としかいえない実態があるのだろうと思う。

そこでセックスは何か産むのかと自問したのだ。

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