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チャクラと七つの身体−24

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◎肉体−7 サバイバル時の心的反応−1
○恐怖感と不安感のコントロール

世の終わり、あるいは大峠に際して、ある人は悟っているし、ある人は悟っていない。
悟っていても大量死イベントに巻き込まれて一命を落とすかもしれないし、悟っていなくても日々の善行が結実して見事生き延びるかもしれない。これぞ、神のみぞ知る。
しかしながら天佑自助、天は自分で努力を積み重ねた人しか助けてくれない。何もしなくても神が手を差し伸べてくれるなどというのは、最近はやりの大きな誤解。

そこで肉体維持というテーマにおいては、サバイバル時の心理コントロールは事前に承知しておく必要があるだろう。

東北関東大震災では、水と食料の確保の他、情報も重要なことがわかり、大して被害のなかった地域に住む人でも、ミネラル・ウォーターや、非常食や、懐中電灯、ラジオなどを買い集めに走り、その結果、後にそうしたものの在庫品がホームセンターや電気店、雑貨屋などで安売りされる有様になっている。

水、食料、情報と並んで、サバイバル時に重要なのは、心理のコントロールである。生死を脅かされるショックの中で、生きようとする意志を失うと、人はもろいものだ。米国陸軍では、その心理コントロールは6種必要であるとし、それは、恐怖感、不安感、怒りと欲求不満、鬱の誘惑、孤独と退屈、生き残った罪悪感であるとする。

まずは恐怖感と不安感。
『恐怖感をコントロールする

「恐怖感」とは死や怪我、病気を引き起こす可能性が潜んでいると我々が信じる、危険な状況に対する情緒的な反応である。この害は身体への警告に限らず、人間の調和のとれた情緒と精神を脅かし恐怖心を生み出す。

無茶な行為で怪我をする状況下で、恐怖感が生きぬこうと努力する兵士を勇気づけ注意深くさせるなら、恐怖感は肯定的な作用を果たす。

しかし惨めなことに、恐怖感は人間を動けなくもする。
サバイバルに対するさまざまな基本行動に失敗するのではないかと臆病にするのである。わが身を呪う条件下、なじみのない環境で、ほとんどの兵士がさまざまな度合いの恐怖感を抱くことだろう。

これは恥ずべきことではない! 我々は1人1人が恐怖感に打ち負かされない訓練をしなければいけない。理想をいえば、より現実的な訓練を通してこそ我々は自信を深め、自信によって自分の恐怖感をコントロールするのに必要な技術と知識を得ることができるのである。


不安感を利用する

恐怖感と常に一緒にあるのが「不安感」である。なぜなら我々人間にとって、恐れるのは自然なことであり、不安を感じるのも自然なことだからである。不安感とは、我々が危険な状況(身体的、精神的、そして情緒的)に直面したときに現れる心配、気遣う感情である。

不安感を健全な形で利用するなら、最後まで我々を行動させ続け、あるいは我々の存在を脅かす危険をついには克服させる力をもつ。もしも人類が不安感を抱かなかったら、生活方法を変えようとする気が少しも起きなかったことだろう。

サバイバル中の兵士は、生き延びるサバイバル術を実行することによって不安感を減らすことができる。不安感を減らすにつれて、その不安感(恐怖感)の原因をコントロール下に置くことができるようになる。

この方法では、不安感は強い味方だが、不安感は強敵として我々に破滅的な衝撃を与えることもできる。困惑させ思考が困難になるくらいまで我々をやすやすと追い込み、我々を制圧する力をもっている。一度このような事態に追い込まれると、良質な判断と健全な決定が徐々に困難になっていく。

生き抜くためには、不安感を静め、我々を害することなく我々を助けてくれる範囲に不安感を留めておくテクニックを学ばなければいけない。』
(米陸軍サバイバル全書/米国陸軍省編/並木書房P21から引用)

ここでは、心の持ちよう呼吸法などの直接的なテクニックについては書かれていないので、水の確保、食料の確保、体温の維持などの知識、装備を準備することであると考えていることがわかる。ただし、その大前提になっているのは、なんとしても生き延びようとする強い意志である。現代人は歴史的に極めて知的な人類であり、知的であればあるほど、生きようとする意志は相対的に弱まっていくものである。その大前提は最初から揺らいでいる。

修羅場で生きようとするかどうか
それは心理訓練や肉体の鍛錬や装備の充実でなんとかできるものなのだろうか。
この点が、実は現代人全般に与えられた公案みたいなものなのだろうと思う。

【ザ・ジャンプ・アウト 081】


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