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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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Fukushima 50

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◎極く初期の報道に真実あり

映画『Fukushima 50』を見ました。パニックもの映画はわりと見ているのだが、これについては、シン・ゴジラと無意識に比較してしまうのだが、ノンフィクションを題材にした映画とフィクションの迫力の差が歴然としている。

3.11については、大地震・大津波・原発事故当日もその後も、休日返上で勤労していたので、どうしてもその当日の記憶が映画の各シーンと連動する。

福島原発事故は、津波による全電源喪失、1号機爆発、3号機爆発、2号機サプレッション・チェンバーの爆発と進んだものの、東日本全体が放射性物質に覆われ住めない土地になることは幸運にも避けることができた。
映画では、2号機サブチャンの爆発以前に50人以外を残し全員福1サイトから撤退するのだが、日本国民にはそのような危機が知らされず、数日後関東地区には、放射性物質がたっぷりつまったプルームが降り注ぎ、水道水が汚染基準を越え飲めなくなったような地域が出たことが思いだされる。

その間、某官房長官が、TVで『直ちに危険はない』と連呼していたそばから、原発が次々と爆発。何年かして何か別の本の冒頭に、当の官房長官と思しき人物が、福島原発事故発生直後に、官邸のトイレで、家族に『外国に避難せよ』という内緒の電話をかけていたのを隣の個室(話者の顔は見ていないのだ)で聞いていたというくだりを発見した(その本は原発事故関連本ではなかったと記憶する)。

ヨウ素剤の服用がなかったため当時の福島の子供たちには、予想されていたとおり、甲状腺がんが発生。広島の被爆者の医療にずっと当たってきたお医者さんは、被爆者は治療は親身にはしてもらえず、病状被害の観察報告ばかりだったと嘆いていたが、こうした放射性物質被害が広汎に発生すると、なぜか生体実験よろしく治療の優先順位が下がるのは不思議なことである。

今般のコロナ禍でも、在宅『治療』の人が続々と亡くなっているが、そうした雰囲気を感じさせられるところがある。

マスコミやSNSが信じられないと主張するのはよいが、まずはできる限り正しいと推察される情報を自分で集め、なるべく被害、罹患を最小限にする工夫は必要なものである。

大事件の報道は、最初に真実の報道が一瞬出るものであり、後に政府、官憲、アメリカなどに不都合がある報道の場合は、なかったことにされる傾向がある。だから真実ウォッチャーは、最初期の報道を大切にする。

何も信じられない時代、何が本当か嘘かわからない時代に本当になってしまった。

それでも今日も冥想を。

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