◎正義がおとろえ、不正が頭をもたげるこの時代
バガヴァッド・ギーターから。大聖クリシュナが王子アルジュナに説く。
『わたしは、不生、本質的には不変、万物の主宰者であるが、根本原質(プラクリティ)を自己の拠りどころとし、自己の幻力(マーヤー)によってすがたをあらわす。
なぜならバラタ族の後裔よ、正義がおとろえ、不正が頭をもたげるとき、わたしはいつでも自分を生み出すから。
善人をまもり、悪人を滅ぼすため、また正義を打ち立てるため、わたしは各世期(ユガ)ごとにすがたをあらわす。』
(世界の名著1 バラモン経典 原始仏典P161から引用)
ここでは、クリシュナが自分を宇宙の主宰者であると宣言し、真理であるアートマン、ブラフマンから迷い、無明のパワーであるマーヤーによって人間として生まれたとまず述べる。
時代が爛熟し、万人が神を忘れ自分の経済的メリットと便利ばかり求める狐の時代になると、時代自体がクリシュナを人間としてこの世に送り込む。
ここで聖典経典ではあまり見ない正義という言葉を用いているが、そういう出自であって初めて正義という言葉を用いることができる。
要するにクリシュナは、自分の人生を誕生まで遡行して振り返り、前世まで見てみたら、誰か人間としての前世ではなく、神そのものが前世であったと語っているわけだ。
そういう前世があることは、ダンテス・ダイジの断簡でそれを読んだことがある。そういうのを神人と呼ぶのだろう。
バガヴァッド・ギーターから。大聖クリシュナが王子アルジュナに説く。
『わたしは、不生、本質的には不変、万物の主宰者であるが、根本原質(プラクリティ)を自己の拠りどころとし、自己の幻力(マーヤー)によってすがたをあらわす。
なぜならバラタ族の後裔よ、正義がおとろえ、不正が頭をもたげるとき、わたしはいつでも自分を生み出すから。
善人をまもり、悪人を滅ぼすため、また正義を打ち立てるため、わたしは各世期(ユガ)ごとにすがたをあらわす。』
(世界の名著1 バラモン経典 原始仏典P161から引用)
ここでは、クリシュナが自分を宇宙の主宰者であると宣言し、真理であるアートマン、ブラフマンから迷い、無明のパワーであるマーヤーによって人間として生まれたとまず述べる。
時代が爛熟し、万人が神を忘れ自分の経済的メリットと便利ばかり求める狐の時代になると、時代自体がクリシュナを人間としてこの世に送り込む。
ここで聖典経典ではあまり見ない正義という言葉を用いているが、そういう出自であって初めて正義という言葉を用いることができる。
要するにクリシュナは、自分の人生を誕生まで遡行して振り返り、前世まで見てみたら、誰か人間としての前世ではなく、神そのものが前世であったと語っているわけだ。
そういう前世があることは、ダンテス・ダイジの断簡でそれを読んだことがある。そういうのを神人と呼ぶのだろう。