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チャクラと七つの身体−42

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◎肉体−25 ローレベル・トランス−5
○8000メートル級の死の地帯
◎意識をはっきり持つ

酸素マスクなしで、標高8000メートル級の死の地帯にいる場合には、ある特殊な心理状態となる。

ドイツの登山家トーニ・キンスホーファーが、ナンガ・パルバートを下っている時、片方のアイゼンがはずれてもそれに気づかずタバコ畑の中を歩いていると思い込んで、びっこをひきながら歩き続けたほど、朦朧状態にあった。

エヴェレストでフランク・スマイスは、単独行であったが、見えない同行者のいることを感じ、信頼と力を得ていた。また幻覚であることは知っていたが、空に龍のような動物を見た。

メスナーもナンガ・パルバート単独行の時、それが少女と感じられる、見えない同行者と一緒だった。その他にも見えない子供や男女がかわるがわるいて、かれらとメスナーは語り合った。

メスナーによると、8000メートル級の死の地帯に、酸素マスクしで長くいると、反応が緩慢になり、思考力が鈍くなる。また一つのことしか考えられないような具合になる。
ところが感情の方は、こうした中でも絶望と歓喜というかたちで残る。つまりこの高所で予定外の野宿をさせられることになったという絶望や、頂上征服時の歓喜である。
(以上出典:死の地帯/ラインホルト・メスナー/山と渓谷社)

これは登山の話だが、冥想での呼吸が落ちていってトランスに入っていった時の状態に似ているところがある。
そしてしばしばこうした状態と狂気・発狂とが隣り合わせであることもメスナーは知っている。

滑落、雪崩、凍死など肉体死のチャンスはいくらでもある環境で、想念が不活発になるところで、感情だけが生き生きと駆けめぐるというのは、自分の意識ですらコントロールできないという点で非常に恐怖を覚える状況である。冥想でもこういうステージはあるのだと思う。

こうした中で正気を保っていられるのは、それまでのいろいろな、例えば善を行う悪をしないという平素の努力の他に、ある種の運・巡り合わせみたいなものが必要なのではないかと思う。

【ザ・ジャンプ・アウト 098】


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