◎肉体−26 ローレベル・トランス−6
○PTSD−児童虐待
PTSDの中で、もっとも戦慄すべきものは、児童虐待である。家庭内暴力では、暴力の対象はしばしば子供に及ぶが、その特徴は次のようなところにある。
1.子供は、強固な自我や輪郭のはっきりした人格ができていないので、そこで家庭内暴力・虐待などのトラウマ(心的外傷)をこうむると、このトラウマが人格を形成する。
2.具体的には、自分を虐待して、信頼できない親の下にあって、その親を信頼し愛着するというジレンマの中に生きる。
気まぐれな親から、虐待される徴候があると、いつでもすぐ逃げて隠れられるように、子供は、絶え間ない過覚醒の状態にある。逃げられなかった場合は、虐待されるままになるが、虐待をエスカレートさせないように、心の中の動揺や興奮を表情に出さないようにする。しかし子供は意味と希望を求めて親に愛着せずにはいられない。
3.そのジレンマを自分一人の力で解消する唯一の手段は、自分の心の中で、世界の認識を、非現実的なレベルまで変貌させるか、または自分の肉体の認識や記憶そのものを変えてしまうという、変性意識状態になることが少なくない。
つまり、親の虐待は実はなかったのだと思い込んだり、トランス(忘我)に入ったり、解離(意識が現実から飛ぶ)に入ったりする。虐待される自分は実は自分ではないと思い込み、本来の自分から切り離すところから多重人格が発生したりもする。
恐怖を克服する冥想修行も、簡単なものではないが、児童虐待は、被害者の意図せざるところに発生する悲劇がある。
ところが、人が転生してくる時に子宮をのぞき込んで子宮を選ぶというが、それはとりもなおさず、親を選ぶということであり、その選択すらもその人の全人的カルマそのものであることからすれば、児童虐待されることを承知の上で(意図的に)自らその環境を選びとってきたというところもあるような気がしてならない。
親が早くに亡くなるというのは、残された子供にとっては、トラウマという点では、児童虐待に似ているところかあるのではないだろうか。頼るべき親がないことによる不断の過覚醒、孤立無援感など心理面での道具立ては近い。釈迦の母も生後まもなく亡くなり、道元の両親も早世、このあたりに彼ら冥想家達のディープな境地の出てくる好環境があることを感じざるを得ない。
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2.具体的には、自分を虐待して、信頼できない親の下にあって、その親を信頼し愛着するというジレンマの中に生きる。
気まぐれな親から、虐待される徴候があると、いつでもすぐ逃げて隠れられるように、子供は、絶え間ない過覚醒の状態にある。逃げられなかった場合は、虐待されるままになるが、虐待をエスカレートさせないように、心の中の動揺や興奮を表情に出さないようにする。しかし子供は意味と希望を求めて親に愛着せずにはいられない。
3.そのジレンマを自分一人の力で解消する唯一の手段は、自分の心の中で、世界の認識を、非現実的なレベルまで変貌させるか、または自分の肉体の認識や記憶そのものを変えてしまうという、変性意識状態になることが少なくない。
つまり、親の虐待は実はなかったのだと思い込んだり、トランス(忘我)に入ったり、解離(意識が現実から飛ぶ)に入ったりする。虐待される自分は実は自分ではないと思い込み、本来の自分から切り離すところから多重人格が発生したりもする。
恐怖を克服する冥想修行も、簡単なものではないが、児童虐待は、被害者の意図せざるところに発生する悲劇がある。
ところが、人が転生してくる時に子宮をのぞき込んで子宮を選ぶというが、それはとりもなおさず、親を選ぶということであり、その選択すらもその人の全人的カルマそのものであることからすれば、児童虐待されることを承知の上で(意図的に)自らその環境を選びとってきたというところもあるような気がしてならない。
親が早くに亡くなるというのは、残された子供にとっては、トラウマという点では、児童虐待に似ているところかあるのではないだろうか。頼るべき親がないことによる不断の過覚醒、孤立無援感など心理面での道具立ては近い。釈迦の母も生後まもなく亡くなり、道元の両親も早世、このあたりに彼ら冥想家達のディープな境地の出てくる好環境があることを感じざるを得ない。
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