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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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サンヴァラとみとのまぐはひ(美斗能麻具波比)

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◎富士と鳴戸の神業

古神道は清よ明けき心などといいながら、古事記の最初の方から伊邪那岐神と伊邪那美神のナンパのシーンが出て来て、真面目な青少年の心を波立たせる。

サンヴァラと呼ばれる交合像、交合図は、インド後期密教やチベット密教で見られるが、行法は、その時代に最初に発生したのでなく、相当に古い時代から性愛冥想、カーマ・ヨーガとして存在したのだろうと思う。

古事記では、伊邪那岐神と伊邪那美神が美斗能麻具波比なる御神業をなす。美斗能麻具波比とは、火と水との息を調節して、宇宙万有一切に対し、活生命を賦与する神業のことであって、セクシュアルな話題ではない。

鳴り鳴りて鳴りあまれる、九山八海(つくし)の火燃輝(ひむか)のアオウエイ(たちばな)の緒所(をど)といわれているのは不二山のこと。また鳴り鳴りて鳴り合わざるは、阿波の鳴戸のこと。ここで『富士と鳴戸の経綸』と大本神諭で言っているのは、陰陽合致、採長補短の天地経綸の微妙な御神業のことであって、カーマ・ヨーガのことではない。カーマ・ヨーガは男性側の修行法だし。

それにしてもアオウエイを「たちばな」と読ませるのか。

ソーマ・ヨーガでは、大悟覚醒を目指さない不心得者を「簡単に悟れる薬がある」と釣って排除したり、タントリズムでは、カーマ・ヨーガ的なセクシュアル図像でもって真に求道のモチベーションある者だけを選別する材料にしたり・・・・。

人生のすべてを賭けるのだから当たり前と言えば、当たり前である。

※錬金術書Splendor solis第四図

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