◎大道廃れて仁義も廃れて
三角貿易と言えば、イギリスが、綿織物をインドに輸出し、インドが阿片を清国に輸出。清国はイギリスに茶・絹を輸出していたが、その代金の銀は、清国⇒インド⇒イギリスと還流したので、イギリスは銀の流出に苦しむことはなかったというのが、皆中高で習う話。
イギリスは大西洋を舞台にもっと悪どい三角貿易で巨利を挙げていた。
ブラジルは、18世紀に国内各所で金鉱が発見され未曽有の好況を謳歌していた。産出した金は、ある程度は、宗主国であったポルトガルに納入されたが、密貿易での国外流出が相当あり、それが主にイギリスに流れたと見られる。
イギリスは、西アフリカの黒人奴隷の貿易業者に雑貨や銃器を輸出。代価として得た黒人奴隷をイギリスは、ブラジルに輸出し、代価を密貿易の金で受け取った。その上にイギリスは、黒人奴隷を乗せたブラジル船を大西洋上で襲撃し略奪を繰り返した。これが三角貿易プラス。
この三角貿易は、ブラジルの代わりにカリブ海諸国での砂糖(サトウキビ)の輸出と奴隷の輸入という形でも行われていた。
(黄金の世界史/増田義郎P205-207)
これら三角貿易は、阿片と奴隷という道義的に問題な品を用いていた。
20世紀から21世紀にかけては、麻薬・武器・マネロンを主たる品物(マネロンは品物ではないが、脱税資金を合法資金に変換するので品物みたいなもの)として複雑な利殖が広汎に行われている。
「破界/マリオ・ルチアーノ」を見ると、まさに世界的に政官財暴は一体であり、昔の阿片や黒人奴隷に代わって、武器やドラッグやマネロンが存在していることがわかる。
ダイアナ妃と交通事故で死んだドディって、武器商人で有名なカショギ氏の甥なんですね。
こうしてみると、よくも悪くも世界は本当に一つであり、東京五輪2020前後で、ミャンマーとアフガニスタンが実質的に中国の手に落ちたが、関係国間では、何年も前からそうなるのは、わかっていたのだろう。
悪貨は良貨を駆逐するの法則で、悪事を行うグループも昔は仁義・道義があったが、最近はそういうのがないのが幅をきかせつつある由。
大道廃れて仁義ありと老子は慨嘆したが、その仁義すらない世界は、地獄が現出したということになる。
イエスという大工の息子だけが頑張っても地上天国は成らなかった。次は万人が神知る時代。
人一人ができることは限られているが、今日も冥想を。
三角貿易と言えば、イギリスが、綿織物をインドに輸出し、インドが阿片を清国に輸出。清国はイギリスに茶・絹を輸出していたが、その代金の銀は、清国⇒インド⇒イギリスと還流したので、イギリスは銀の流出に苦しむことはなかったというのが、皆中高で習う話。
イギリスは大西洋を舞台にもっと悪どい三角貿易で巨利を挙げていた。
ブラジルは、18世紀に国内各所で金鉱が発見され未曽有の好況を謳歌していた。産出した金は、ある程度は、宗主国であったポルトガルに納入されたが、密貿易での国外流出が相当あり、それが主にイギリスに流れたと見られる。
イギリスは、西アフリカの黒人奴隷の貿易業者に雑貨や銃器を輸出。代価として得た黒人奴隷をイギリスは、ブラジルに輸出し、代価を密貿易の金で受け取った。その上にイギリスは、黒人奴隷を乗せたブラジル船を大西洋上で襲撃し略奪を繰り返した。これが三角貿易プラス。
この三角貿易は、ブラジルの代わりにカリブ海諸国での砂糖(サトウキビ)の輸出と奴隷の輸入という形でも行われていた。
(黄金の世界史/増田義郎P205-207)
これら三角貿易は、阿片と奴隷という道義的に問題な品を用いていた。
20世紀から21世紀にかけては、麻薬・武器・マネロンを主たる品物(マネロンは品物ではないが、脱税資金を合法資金に変換するので品物みたいなもの)として複雑な利殖が広汎に行われている。
「破界/マリオ・ルチアーノ」を見ると、まさに世界的に政官財暴は一体であり、昔の阿片や黒人奴隷に代わって、武器やドラッグやマネロンが存在していることがわかる。
ダイアナ妃と交通事故で死んだドディって、武器商人で有名なカショギ氏の甥なんですね。
こうしてみると、よくも悪くも世界は本当に一つであり、東京五輪2020前後で、ミャンマーとアフガニスタンが実質的に中国の手に落ちたが、関係国間では、何年も前からそうなるのは、わかっていたのだろう。
悪貨は良貨を駆逐するの法則で、悪事を行うグループも昔は仁義・道義があったが、最近はそういうのがないのが幅をきかせつつある由。
大道廃れて仁義ありと老子は慨嘆したが、その仁義すらない世界は、地獄が現出したということになる。
イエスという大工の息子だけが頑張っても地上天国は成らなかった。次は万人が神知る時代。
人一人ができることは限られているが、今日も冥想を。