◎聖天子の堯が華に視察に行く
昔、聖天子の堯が華という所に視察に行ったときのこと。華の関守が堯のために、「たくさんの男の子が授かりますように、富に恵まれますように、長寿に恵まれますように」と祈ったが、堯はこれを受けようとしない。関守がその理由を尋ねたところ堯はこう答えたという。
「男の子が多いと心配事が絶えない。金持ちになると煩わずらわしいことばかりだ。長生きすれば、それだけ恥も多い。だから、せっかくだがお断りしたのだ。」
すると関守は、あなたは聖人だと思っていたが、それでは君子止まりですな。男子も金持ちも長寿も、もともと何の面倒もない。天下に道なければ、徳を修め閑職について、世に顕れることなく最後は、天上に昇るものだ云々。
堯は、もっと質問させて下さいと願ったが、関守はこれを断った。
(荘子天地篇)
苛政は虎よりも恐いので、民衆でも苛政を恐れ山に隠れるほど。冥想修行者ならなおのこと、口すぎのできる仕事にはつくが、最後は坐忘を目指す。
今の中国『華』は、道もなく金も個人の思想傾向も政府に把握されているので、冥想修行すらままならないのだろう。日本でも玉串を座布団の下に隠す時代がある。
それでも、今日も冥想を。
昔、聖天子の堯が華という所に視察に行ったときのこと。華の関守が堯のために、「たくさんの男の子が授かりますように、富に恵まれますように、長寿に恵まれますように」と祈ったが、堯はこれを受けようとしない。関守がその理由を尋ねたところ堯はこう答えたという。
「男の子が多いと心配事が絶えない。金持ちになると煩わずらわしいことばかりだ。長生きすれば、それだけ恥も多い。だから、せっかくだがお断りしたのだ。」
すると関守は、あなたは聖人だと思っていたが、それでは君子止まりですな。男子も金持ちも長寿も、もともと何の面倒もない。天下に道なければ、徳を修め閑職について、世に顕れることなく最後は、天上に昇るものだ云々。
堯は、もっと質問させて下さいと願ったが、関守はこれを断った。
(荘子天地篇)
苛政は虎よりも恐いので、民衆でも苛政を恐れ山に隠れるほど。冥想修行者ならなおのこと、口すぎのできる仕事にはつくが、最後は坐忘を目指す。
今の中国『華』は、道もなく金も個人の思想傾向も政府に把握されているので、冥想修行すらままならないのだろう。日本でも玉串を座布団の下に隠す時代がある。
それでも、今日も冥想を。