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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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現代人の悟りのための処方箋

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◎最初の仮説

これだけ物質科学も心理学も宗教学も進歩発展したというのに、一向に大悟覚醒した人物が増えて来ないのには、過去のやり方に何か欠ける点があったのだろうと思う。

1980年代から1990年代にかけて、クリシュナムルティ、OSHOバグワン、ダンテス・ダイジと巨星がこの世を去ってから、爾後の30年はいわば暗黒時代の様相を呈している。

ここに個人の言論、宗教、思想の圧殺をITで行いつつ、核による世界戦争が容易に想定できる今、現代人の覚醒に必要なのは、次のようなものではないかと思う。

1.本気度
本気で冥想修行にとりくむ。日々の敬虔で真摯な暮らしぶりも基本。

2.精神の成熟
これは、空、アートマン、色即是空を体感するための必要条件。

3.死生への感覚、関心
この時代は、自己の願望実現を盛んに煽り立てるが、願望は実現すればするほど肥大化し、最後は虚無に叩き落される。そこで欲望の本質的な運命、経路を見極めるほどに、生の空しさとへの関心が起こって来る。

4.自発性
どの宗派でも教義は整備されているものであり、どうしても修行者は受動的になりがちだが、最後まで行けるかどうかは、本人の自発性による。

5.ピーク極限を目指す、極める
一般に禅、只管打坐は一足飛びに悟りを目指すが、道教、古神道、密教などのクンダリーニ・ヨーガ型は段々と悟りを目指すと言われる。だが累卵の危うきにあるこの時代は、クンダリーニ・ヨーガ型ですら、急速な悟りの実現を求められるほどに追い込まれているのだろう。

以上の前提として、各宗派とも教義の整理が行われてきて、冥想法の階梯も整備され、ようやく七つの身体論が日の目を見るようになってきたことが挙げられる。誤解を恐れずに言えば、どの冥想法でも大悟覚醒に至れるのだが、その割には最終ゴールにたどり着いた人が余りにも少ないのだ。

ノストラダムスは、終わりの前には世界に法がくまなく伝えられると言い、ダンテス・ダイジは、この時代、人類が存続するようなら禅が流行し、人類が滅亡するようならクンダリーニ・ヨーガが流行すると予言している。

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