◎人間が変わっていくのに合わせ、言葉も変わり、窮極へのアプローチも変わる
中村元が現代語訳大乗仏典6 密教経典他/東京書籍P141以降で、「インドで仏教が滅びたわけ」を述べている。その理由は、民衆は呪術迷信を信じていたのに、教団は哲学論議に没頭したこと、支援してくれる上層階級が没落したこと、民衆に接近するために卑猥なタントリズムを説くようになったことなどを挙げている。
特に在俗信者の取り込みのために、出生、命名、入信式、結婚、死亡などの人生の節目に仏教団は、呪術的儀式を持ち込まなかったのが、滅亡の原因となった、としている。
中村元はタントリズムはわからなかったか、女性のことに詳しくなかったどちらかなのだろう。インド後期密教と言えばタントリズム。
清よ明けき日本ではタントリズムは似合わないというのかもしれないが、タントリズムもあるのも宗教の世界。難易度の高い道だが、それでも窮極への道はあるミトゥナ、交合図の道。
正法、像法、末法と言うは易いが、人間の方が変わっていくのに合わせ、言葉も変わり、窮極へのアプローチも変わって行かざるを得ない。
語られる言葉は時間のない世界からのものだが、その時代の言葉で語るのが一番響くのは間違いない。
中村元が現代語訳大乗仏典6 密教経典他/東京書籍P141以降で、「インドで仏教が滅びたわけ」を述べている。その理由は、民衆は呪術迷信を信じていたのに、教団は哲学論議に没頭したこと、支援してくれる上層階級が没落したこと、民衆に接近するために卑猥なタントリズムを説くようになったことなどを挙げている。
特に在俗信者の取り込みのために、出生、命名、入信式、結婚、死亡などの人生の節目に仏教団は、呪術的儀式を持ち込まなかったのが、滅亡の原因となった、としている。
中村元はタントリズムはわからなかったか、女性のことに詳しくなかったどちらかなのだろう。インド後期密教と言えばタントリズム。
清よ明けき日本ではタントリズムは似合わないというのかもしれないが、タントリズムもあるのも宗教の世界。難易度の高い道だが、それでも窮極への道はあるミトゥナ、交合図の道。
正法、像法、末法と言うは易いが、人間の方が変わっていくのに合わせ、言葉も変わり、窮極へのアプローチも変わって行かざるを得ない。
語られる言葉は時間のない世界からのものだが、その時代の言葉で語るのが一番響くのは間違いない。