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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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神知らぬメタバースと仮神-2

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◎最終の宗教戦争

メタバースにより容易に願望・想念が半ば現実化することを体験していくと、その欺瞞性の反動から本当の深い所の真実の願望・想念を実現しようとする動きが出てくる。これは、聖性の希求、真の宗教の復興というようなもの。

ところが、ユダヤ教、キリスト教ベースの世界観は、神と被造物の間には絶対的な区別があると考え、東洋的宗教のそれでは、被造物すべてが神の創造力の顕れであって、すべてをいとおしむというもので、双方進み方が異なる。
(参照:仮想から現実へ―コンピュータ時代における良心の確立/本山博/宗教心理出版P104-105)

これは、キリスト教では父なる神であって三位一体と称するが実質二位一体で、太母が殺されていることや、インド、昔の中国、日本では、無生物も生き物もすべて神である多神教的な見方が優勢であるところに顕れている。

なお厳密に言えば、キリスト教ベースの宗教にもマリア信仰があるし、東洋の宗教も西洋の宗教も窮極において相違があるわけではないが、その進み方に問題があるということ。

つまりユダヤ教、キリスト教ベースでは、全能感が強くでるせいか、至福千年実現のための三種の未来のうち、ややもすれば人類滅亡と復活という選択肢も取りたがる傾向があるのに対し、東洋の宗教では、人類をほとんど温存したままのルートを好むということ。

この点を原因として、本山博は世界宗教間の争いが起きると見ている。出口王仁三郎も最後は宗教戦争と見る(「いづとみづ」No.46 大国美都雄『聖師の教えを継ぐ者こそ大本信徒』より)。

今般のウクライナとロシアの戦争は、ギリシア正教間の戦争だが、仲介にユダヤ教のイスラエル、イスラム教のトルコが入り、プロテスタントのアメリカ・ドイツ、カトリックのフランス・ポーランド、英国国教会のイギリス、更に無宗教の中国がステイク・ホルダーとして存在する。そしてG7として早々に反ロシアとなった神仏習合日本。このように宗教戦争となり得る素地はある。

いまさらに両宗教勢力を統一する奥の奥の宗教ではあるまいから、日々の各人の冥想だけが、世界恒久平和と神主主義を実現するのだろう。

そこで、日本の天皇陛下が最後に出て来て世界をまとめるというのは意味深長である。

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