ユダヤ人を迫害したことのない日本

◎ユダヤ通の少ない日本

日本は、ユダヤ人を迫害したことがない数少ない国なのだが、そのことは日本人よりユダヤ人の方がよく知っているらしい。

最近は、大金持ちのユダヤ人とそうでないユダヤ人がいて、彼らの政治行動は異なるらしいということが知られて来た。欧米でも、アメリカでも。

この度のウクライナの戦争関連本を捜してみると馬淵睦夫氏の本によく当たる。何冊か読んでみたが、DS(ディープ・ステート)が背後にいて強い影響を与えているらしいというのはよくわかるのだ。だがことごとく、彼らが何のために戦争ファイナンスを行い、最終的に何のために世界統一をしたいと考えているかは描かれておらず、納得した気分にならないのである。
戦争そのものは悪だが、DSの陰謀と主張するのであれば、DSの最終的な狙いを論じないと説得力不足だろうと感じる。

明治維新時のグラバー経由のファイナンス、日露戦争におけるシフの債権引き受け、1960年代から70年代にかけての学生運動に対する資金供与、戦後の第三国関連組織経由での日本の政治家への籠絡資金提供など怪しいものは多い。

これらは証拠のないものも多い情報だが、特に戦後対米追随だけでは説明のできない日本の規制緩和等重要政策も多く、その結果、成人の半数が貧困に苦しみ、学生の多数が借金を背負って卒業している現実。

高橋是清の昔から、ユダヤの影響力は日本では注目されていて、戦中の杉原千畝のユダヤ難民への支援に見るように、対ユダヤ政策は柔軟だった。

出口王仁三郎の第二次大本教事件は、従来親ユダヤだった彼が、昭和神聖会の頃から俄かに反ユダヤに転じ、それが咎められて発生したようである。

日本では歴史的にそうしたユダヤ通は少なく、あっても言論は封殺されてきたが、一方で、『ユダヤ人を迫害したことのない日本』という認識はむしろユダヤ側で有名であって、それが今後天皇陛下が世界戦争停戦の仲立ちをするというような原因になっていくかもしれない。

世界の将来は、大別して3種。
1.人類がほとんど残る。
2.人類がほとんど残らない。
3.人類が一旦全滅して再興する。

どれを選ぶかのフリーハンドは個人の側にあり、各人の日々の行動がそれを決めていく。