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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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本山博の宗教経験の進化

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◎浅い霊感から神人合一まで

本山博は、神秘体験は次のように進むと見る。
1.霊感
さる夫人が、いつも乗るバスが来たが、自分でも無意識のうちに、すいているのに乗らずに見送った。まもなく、そのバスは衝突事故を起こした。

2.第一段階の宗教経験
神の力に心身が満たされた感じを受ける。

3.第二段階の宗教経験
(1) 無意識的無感覚的脱自状態
プラーナヤーマを行い、精神集中に入り心を眉間に集めて数分たつと、頭上より一条の光が頭頂を通して身体内にさしこんでくる。遥か上方に神の在(ましま)すのが感得され、その光と共に神の力が自己の内に流れ込むのを感じる。』
(超感覚的なものとその世界―宗教経験の世界/本山博/宗教心理出版P238から引用)
引き続いて、更に深まるシーンが続く。

(2) 意識的になったエクスタシー
霊視、霊聴。本山博が冥想中に白衣の衣冠束帯の若い高貴な方を霊視し、それが自分の前世であると感得した。
※エクスタシーをトランスという意味で使っている。トランスは、無意識的無感覚的脱自状態。

4.第三段階の宗教経験
これは、神との合一のこと。最初は、「自分が神になったような気がする。しかし自分でもあるような気がする。」という状態。
更に深まると、「自分は神と一つ。神である。」に至る。
(以上参照:上掲書P235-243)

なかなかこうした説明を懇切丁寧に書いてくれている本はない。
本山博の本は、霊がかりの実例が多数であり、そこに興味の中心を向けると本旨がわからないままに終わりやすい。真言密教、ヨーガを題材に自らの神道的体験をも説明している本が多いのだが、現代のクンダリーニ・ヨーガ修行者は、今日挙げた部分を柱に彼の著作を読むとわかりやすいのではないかと思う。

出口王仁三郎のいうように神は流れ込む由。
禅ではこうした段階を取らずに一気に行く。

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