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神の恍惚者の日常生活

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◎幻視者マルグリット・マリ・アラコック

正統的な神を知る体験の中にずっとある場合は、日常生活はほとんどできなくなってしまう。ラーマクリシュナもそれに近かったようだが、幻視者マルグリット・マリ・アラコックは、日常生活ができなくなってしまい、調理場での仕事などを言いつけられても、できなくなってしまった。

『彼女は神に言った「おお、神様、私を圧倒するこの激流を引き止めて下さいまし。でなければ、どうかこの激流を受け容れることのできますように、私の心の力を広げて下さいまし。」』(宗教的経験の諸相(下)/W.ジェイムズ/岩波文庫P134から引用)

彼女にあらわれたキリストの聖心の啓示は、『「太陽よりも輝かしい光線で取り囲まれており、水晶のように透明だった。彼が十字架の上で受けた傷は,その上にはっきりと見えていた。この神々しい心臓のまわりには茨の冠があり、心臓の上には、一つの十字架があった。」

それと同時にキリストの声がして、
「人類に対する愛の炎を、もうこれ以上は抑えることができないので、この愛の炎についての知識を広めるために奇蹟によって彼女を選んだ」と告げられた。

彼(キリスト)は、そこで彼女の死すべき心臓を取り出し、それを彼自身の心臓の中に入れてそれに火をつけ、それから心臓をふたたび彼女の胸に入れてこう言われた

「これまではあなたは、私の奴隷という名を使ってきましたが、しかしこれからは、私の聖心の愛弟子と呼ばれることにしましょう。」』
《宗教的経験の諸相(下)/W.ジェイムズ/岩波文庫P135から引用》

『太陽よりも輝かしい光線』は中心太陽を目撃するときによく出てくる表現である。従ってこの幻視の正統性がこれだけでもうかがえる。幻視としては、とても聖なる心臓へのバージョンアップの話である。

マルグリット・マリ・アラコックは学校にも入学させられたが、団体生活の規則は守れなかった。だが、生徒から聖女のような尊崇を受け、その衣服を聖遺物として細かく切りわけさせられたほどであった。

このようにラーマクリシュナと似た、神への愛に溶け込むタイプの聖者になってしまうと日常生活はできにくいということであろう。
こういう状態のバクティ(神との信愛)のタイプの恍惚に生きる生き方では、社会生活ができなくなるのは、その体験の正統性とは裏腹に、現代では、社会的不適応者を作るものとして、日本社会には受け入れられにくいように思う。

だからこそ、そういう神人に対する敬意がこの社会全般に求められるのだ。

【チャクラと七つの身体−250】
◎アストラル体−119
2.アストラル体の性質−100
10.バクティ・ヨーガ-11 神の恍惚者の日常生活
(ザ・ジャンプ・アウト304)

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