◎釈迦の選択
釈迦が出家した直後に師匠を選ぶ段になって、天国に生まれ変わることを目的として修行するのか、もう再生することのない解脱(神人合一)を目的として修行するのか、どちらかを選択することになった。
釈迦は勿論解脱の方を選んだが、冥想の効果には、このように天国に再生することに代表される実用性つまり現世利益・願望実現と、全くそれを越えた解脱、つまり涅槃・ニルヴァーナ・絶対無・宇宙意識という2種類がある。
殊更に冥想というしゃちほこばった形式・表現をとらなくても、現世利益・願望実現のテクニックとは、それぞれの人がそれぞれにそのやり方を心得ながら、受験や恋愛や蓄財や出世などの願望を実現しようとする時に、意識的に無意識的に心得ているものであるように思う。
現世利益・願望実現のテクニックの代表格は観想法になるが、これは密教の冥想手法の中心となるものである。密教では、観想対象として高級神霊である尊格を用いることが多いが、その対象を具体的願望に置き換えたのが、マーフィなどの願望実現法であるといえる。
こうした現世利益・願望実現以外に関心のない人には、これ以上冥想テクニックの話題を勧めても何の意味もない。
冥想の効果のもう一つである解脱、つまり涅槃・ニルヴァーナ・絶対無・宇宙意識の問題点は、それがあまりにも、世間の人が考えている解脱のイメージやニルヴァーナのイメージとはかけ離れ過ぎていることである。
世間の人の大方は、ニルヴァーナとは、涅槃寂静というくらいだから、自分の心境がとても静まり返りすぎちゃった時に、大宇宙とひとつになったようなスッキリした気分になってしまうみたいな、自分のちょっと変わった心理状態であるように想像するが人が多いと思う。
ところが実態は全然そうではなくて、自分の心理のひとつの状態のことではなくて、自分の生きている世界や宇宙全体がひっくりかえってしまうようなことであるのだ。
ここが、現代人には最も理解も想像もされにくいところであると思う。なぜならばそれは、日常の生活実感からすればとんでもないことであり、自分には何も得になることではないからである。
【チャクラと七つの身体-376】
◎ニルヴァーナ-4
2.ニルヴァーナと冥想-2 ◎二種類の効果
(ザ・ジャンプ・アウト430)
釈迦が出家した直後に師匠を選ぶ段になって、天国に生まれ変わることを目的として修行するのか、もう再生することのない解脱(神人合一)を目的として修行するのか、どちらかを選択することになった。
釈迦は勿論解脱の方を選んだが、冥想の効果には、このように天国に再生することに代表される実用性つまり現世利益・願望実現と、全くそれを越えた解脱、つまり涅槃・ニルヴァーナ・絶対無・宇宙意識という2種類がある。
殊更に冥想というしゃちほこばった形式・表現をとらなくても、現世利益・願望実現のテクニックとは、それぞれの人がそれぞれにそのやり方を心得ながら、受験や恋愛や蓄財や出世などの願望を実現しようとする時に、意識的に無意識的に心得ているものであるように思う。
現世利益・願望実現のテクニックの代表格は観想法になるが、これは密教の冥想手法の中心となるものである。密教では、観想対象として高級神霊である尊格を用いることが多いが、その対象を具体的願望に置き換えたのが、マーフィなどの願望実現法であるといえる。
こうした現世利益・願望実現以外に関心のない人には、これ以上冥想テクニックの話題を勧めても何の意味もない。
冥想の効果のもう一つである解脱、つまり涅槃・ニルヴァーナ・絶対無・宇宙意識の問題点は、それがあまりにも、世間の人が考えている解脱のイメージやニルヴァーナのイメージとはかけ離れ過ぎていることである。
世間の人の大方は、ニルヴァーナとは、涅槃寂静というくらいだから、自分の心境がとても静まり返りすぎちゃった時に、大宇宙とひとつになったようなスッキリした気分になってしまうみたいな、自分のちょっと変わった心理状態であるように想像するが人が多いと思う。
ところが実態は全然そうではなくて、自分の心理のひとつの状態のことではなくて、自分の生きている世界や宇宙全体がひっくりかえってしまうようなことであるのだ。
ここが、現代人には最も理解も想像もされにくいところであると思う。なぜならばそれは、日常の生活実感からすればとんでもないことであり、自分には何も得になることではないからである。
【チャクラと七つの身体-376】
◎ニルヴァーナ-4
2.ニルヴァーナと冥想-2 ◎二種類の効果
(ザ・ジャンプ・アウト430)