◎綾部に天子を隠せり
「幕末戦慄の絆 加治将一」は、副題に「和宮と有栖川宮熾仁、そして出口王仁三郎」とあるので、出口王仁三郎ファンとしては、目を通さざるべからざる書。と言っても。出口王仁三郎のことは、少々触っている程度で、半分以上は和宮のことばかり。大本宣伝歌に「綾部に天子を隠せり」などが暗号風によみこまれているのは、初めて知った。大本では、綾部に遷都するという予言もあるが、それは「今ここ」のことであり、「綾部に天子を隠せり」を字義どおり採るわけにはいかない。
北朝の有栖川宮熾仁は、明治新政府に利用されるだけ利用され、挙句は有栖川宮家は一旦断絶。長州力士隊の数少ない生き残りの旭形亀太郎が、明治32年愛知県知多郡武豊町に孝明天皇を祀る玉鉾神社を創建していた。この力士がアサヒビールの総代だった。
なぜこの土地なのかという点は、単に神社建立の土地をあっせんしてもらったのが、たまたまこの土地ということなのかもしれないが、知多半島と言えば、例の中国の日本分割構想の中間ボーダーであることに思い当る、霊的因縁というべきか。
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』では、南朝復興派の吉田松陰の妹が主人公なので、南朝のかかわりが描かれるのかどうか、横井小楠がどうかかわっていくのか(横井小楠が南朝派だっていうのはこの本で知った。)に注目していきたい。
大正天皇への見方が、本書と鬼塚英昭では180度違うのが気になった。
「幕末戦慄の絆 加治将一」は、副題に「和宮と有栖川宮熾仁、そして出口王仁三郎」とあるので、出口王仁三郎ファンとしては、目を通さざるべからざる書。と言っても。出口王仁三郎のことは、少々触っている程度で、半分以上は和宮のことばかり。大本宣伝歌に「綾部に天子を隠せり」などが暗号風によみこまれているのは、初めて知った。大本では、綾部に遷都するという予言もあるが、それは「今ここ」のことであり、「綾部に天子を隠せり」を字義どおり採るわけにはいかない。
北朝の有栖川宮熾仁は、明治新政府に利用されるだけ利用され、挙句は有栖川宮家は一旦断絶。長州力士隊の数少ない生き残りの旭形亀太郎が、明治32年愛知県知多郡武豊町に孝明天皇を祀る玉鉾神社を創建していた。この力士がアサヒビールの総代だった。
なぜこの土地なのかという点は、単に神社建立の土地をあっせんしてもらったのが、たまたまこの土地ということなのかもしれないが、知多半島と言えば、例の中国の日本分割構想の中間ボーダーであることに思い当る、霊的因縁というべきか。
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』では、南朝復興派の吉田松陰の妹が主人公なので、南朝のかかわりが描かれるのかどうか、横井小楠がどうかかわっていくのか(横井小楠が南朝派だっていうのはこの本で知った。)に注目していきたい。
大正天皇への見方が、本書と鬼塚英昭では180度違うのが気になった。