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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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知ることと生きること

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◎猫や白牛だけがそれを知っている

中国唐代のある日、猫虐待で有名な南泉和尚が、弟子たちを前にこう言った。

『黄梅山の弘忍門下の700人の高僧たちは、すべての仏法の何たるかを理解していた人だったのに、師匠の奥秘を得て跡を継ぐことは誰一人できなかった。ところが、文字が読めないから仏法教義や公案も読めないので寺の米つき係をしていた六祖慧能が、並み居る先学を押しのけて、仏法の真髄(有)をつかんで師匠の仏法の後継者となった。

また、過去現在未来の三世の諸仏は、仏法の真髄(有)を知らないが、猫や白牛だけがそれを知っている。』
(『碧巌録』六十一則)

ここでは、「有」でもって仏法の真髄を指しているので、アートマン風である。

猫や白牛だけが、悟りを生きているのだ。学歴でもなく、知識の多寡でもなく、財産の多いことでもなく、line友達の多い事でもなく、ファッションが決まっていることでもなく、ただ本当に生きたいという気持ちを持ち続けた先に冥想があり、「有」に至ることもある。

ここは話す相手が修行僧オンリーなので、このようにズバリと来ている。

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