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鶴岡八幡宮の廃仏毀釈

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◎そして法華経だけが焼け残った

鎌倉に行くと駅からいそいそと歩き若宮大路を上って行くと、鶴岡八幡宮の伽藍に突き当たる。鎌倉の中心がスピリチュアル・センターなのは結構なことである。

ところが意外やこの鶴岡八幡宮も明治初めの廃仏毀釈では数年にわたり仏像、堂宇伽藍を破壊され、往時の面影もないほどに小規模化されていた。クロムウェルが英国王室所蔵の絵画など美術品を売り払ったことを嗤えないほどである。

鶴岡八幡宮には、維新まで薬師堂(薬師三尊と十二神将あり)・護摩堂(五大尊)・大塔・経蔵(源実朝が取り寄せた宋版一切経があった)・鐘堂(正和5年=1316年の銘あり)・仁王門があったがこれらはすべて廃却された。宋版一切経は辻で焼かれていたのをたまたま通りかかった浅草寺の僧が焼け残った法華経だけ買い取っていったという。

「廃仏毀釈百年の著者」佐伯恵達氏は、こうした廃仏毀釈の背後には平田一派の策動があったとしているが、それだけではここまでできまい。廃仏毀釈には、GHQによる一連の施策と政策の練度が似ている印象を受ける。

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