◎天地ありて然る後に万物生ず
出口王仁三郎の言霊学総論の続き。
『天地は水火の凝ったものである。故に人の呼吸は波浪の列(つらな)るのに同じ。波浪も打ち寄せる時は音があって、引く時には音がない。人間でも出る息は音を出すけれども引く息には音がない。故に人は一個の小天地である。
実際の火には形象がない。これを火の体という。形象を現すときにいは、その火の中に水があって、それでよく燃える。これを火の活用(はたらき)という。
実際の水は形象なし、これを水の体という。形象を現す時はその水の中に火がある。故によく流れ且つ動く、これを水の活用(はたらき)という。』
(雑誌神霊界大正7年3月号の言霊学(by出口王仁三郎)という記事を現代語に直してみました)
天地も人間の水火の凝ったものである。火と水はいずれも単独では用を為さないが、火と水両方がそろうことによって活用(はたらき)だす。
釈迦は呼吸を見つめて大悟した。
周易では64卦の最後に水火既済、火水未済を置き、すべてのすべてであることを示す。易でいう「天行は健なり」とは、水と火がそろって天地の運行が正常であることを指す。
周易は、8卦が基本だが、その八卦は陰陽2極からなり、八卦中の白眉が水火であるからこそ、周易序卦伝に「天地ありて然る後に万物生ず」とあるが、その最初の天地が火水が凝って成ることを64卦の最後に水火既済、火水未済を置いて、暗示しているように思う。
出口王仁三郎の言霊学総論の続き。
『天地は水火の凝ったものである。故に人の呼吸は波浪の列(つらな)るのに同じ。波浪も打ち寄せる時は音があって、引く時には音がない。人間でも出る息は音を出すけれども引く息には音がない。故に人は一個の小天地である。
実際の火には形象がない。これを火の体という。形象を現すときにいは、その火の中に水があって、それでよく燃える。これを火の活用(はたらき)という。
実際の水は形象なし、これを水の体という。形象を現す時はその水の中に火がある。故によく流れ且つ動く、これを水の活用(はたらき)という。』
(雑誌神霊界大正7年3月号の言霊学(by出口王仁三郎)という記事を現代語に直してみました)
天地も人間の水火の凝ったものである。火と水はいずれも単独では用を為さないが、火と水両方がそろうことによって活用(はたらき)だす。
釈迦は呼吸を見つめて大悟した。
周易では64卦の最後に水火既済、火水未済を置き、すべてのすべてであることを示す。易でいう「天行は健なり」とは、水と火がそろって天地の運行が正常であることを指す。
周易は、8卦が基本だが、その八卦は陰陽2極からなり、八卦中の白眉が水火であるからこそ、周易序卦伝に「天地ありて然る後に万物生ず」とあるが、その最初の天地が火水が凝って成ることを64卦の最後に水火既済、火水未済を置いて、暗示しているように思う。