◎予言のメイン・シナリオ
おこの草紙は、今から3百年前の成立とされる著者不明の予言詩。「おこ」は、馬鹿、愚かの意。
『今より五代二五〇年を経て、世の様変わり果てなむ。切支丹の法いよいよ盛んになって、空を飛ぶ人も現れなむ。地を潜る人も出て来べし。風雨を駈り、雷電を役する者もあらん。死したるを起こす術もなりなん。
さるままに、人の心漸く悪くなり行きて、恐ろしき世の相を見つべし。妻は夫に従わず、男は髪長く色青白く、痩細りて、戦の場などに出て立つこと難きに至らん。女は髪短く色赤黒く、袂なき衣も着、淫りに狂ひて、父母をも夫をも其の子をも顧ぬ者多からん。
万づ南蛮の風をまねびて、忠孝節義は固(もと)より仁も義も軽んぜられぬべし。
斯くていよいよ衰え行きぬる其の果に、地、水、火、風の大なる災い起りて、世の人、十が五は亡び異国の軍さえ攻め来りなむ。
此の時、神の如き大王、世に出で給い、人民悔い改めてこれに従い、世の中、再び正しきに帰らなむ。』
この文は、「ストップ・ザ・富士山大爆発」のP86にも出てます。
全体として大本神諭並みの世界観であり、よくできています。石屋でなく切支丹だったり、江戸時代の早い時期では生存率三分の一でなく、二分の一だったりします。
その一方で、個人主義の悪影響による家庭崩壊や、男性の女性化、大三災の発生、外国軍の日本襲来など正統的予言の体裁を備えている。
神の如き大王は既に出たかもね。リーダーに従うのではだめで、やはり一人一人が自分のこととして坐らないとね。ここは今日の世相と三百年前とでは違う。
おこの草紙は、今から3百年前の成立とされる著者不明の予言詩。「おこ」は、馬鹿、愚かの意。
『今より五代二五〇年を経て、世の様変わり果てなむ。切支丹の法いよいよ盛んになって、空を飛ぶ人も現れなむ。地を潜る人も出て来べし。風雨を駈り、雷電を役する者もあらん。死したるを起こす術もなりなん。
さるままに、人の心漸く悪くなり行きて、恐ろしき世の相を見つべし。妻は夫に従わず、男は髪長く色青白く、痩細りて、戦の場などに出て立つこと難きに至らん。女は髪短く色赤黒く、袂なき衣も着、淫りに狂ひて、父母をも夫をも其の子をも顧ぬ者多からん。
万づ南蛮の風をまねびて、忠孝節義は固(もと)より仁も義も軽んぜられぬべし。
斯くていよいよ衰え行きぬる其の果に、地、水、火、風の大なる災い起りて、世の人、十が五は亡び異国の軍さえ攻め来りなむ。
此の時、神の如き大王、世に出で給い、人民悔い改めてこれに従い、世の中、再び正しきに帰らなむ。』
この文は、「ストップ・ザ・富士山大爆発」のP86にも出てます。
全体として大本神諭並みの世界観であり、よくできています。石屋でなく切支丹だったり、江戸時代の早い時期では生存率三分の一でなく、二分の一だったりします。
その一方で、個人主義の悪影響による家庭崩壊や、男性の女性化、大三災の発生、外国軍の日本襲来など正統的予言の体裁を備えている。
神の如き大王は既に出たかもね。リーダーに従うのではだめで、やはり一人一人が自分のこととして坐らないとね。ここは今日の世相と三百年前とでは違う。