◎又吉直樹の火花など
21世紀になった。
20世紀と変わっていないもの。それは、
やむなく生きている
とにかく生きている
親に生みつけられたから仕方なしに生きている
人々がほとんどであることである。
更に現代人は上下共に安心して暮らしている者など、まずない。芸能界のアイドルだって、スポーツのトップ・アスリートだって、大資産家だって、与党の有力政治家だって、不安を表に出さないのは上手だが、大安心に生きている者などいない。
最近のこのような知名人のブログやSNSは、十中八九きれいごとを並べており、本音の暗い部分をさらけ出すことは稀である。これが、闇を見まいとする近代西欧文明末期のアポロン的作法。
こうした中、闇を見ようとする又吉直樹の火花がベストセラーになったのは、日本人の持つ精神の健全性の復元モーメンタムが働いたように思う。
これがさらに、きちんとした、胸のすくような、断固として、堂々とした理想形の生き方に進むのだが、それは今の大方の日本人が想像しているようなものではない。
21世紀になった。
20世紀と変わっていないもの。それは、
やむなく生きている
とにかく生きている
親に生みつけられたから仕方なしに生きている
人々がほとんどであることである。
更に現代人は上下共に安心して暮らしている者など、まずない。芸能界のアイドルだって、スポーツのトップ・アスリートだって、大資産家だって、与党の有力政治家だって、不安を表に出さないのは上手だが、大安心に生きている者などいない。
最近のこのような知名人のブログやSNSは、十中八九きれいごとを並べており、本音の暗い部分をさらけ出すことは稀である。これが、闇を見まいとする近代西欧文明末期のアポロン的作法。
こうした中、闇を見ようとする又吉直樹の火花がベストセラーになったのは、日本人の持つ精神の健全性の復元モーメンタムが働いたように思う。
これがさらに、きちんとした、胸のすくような、断固として、堂々とした理想形の生き方に進むのだが、それは今の大方の日本人が想像しているようなものではない。