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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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阿育王寺

◎中国から日本への禅の脱出口 中国の寧波のそばの杭州湾に臨む古刹が阿育王山阿育王寺。阿育王は、インド古代のアショーカ王のことであり、お決まりの如く仏舎利を収めてある。 平清盛も後白河法皇もここ伝来の仏舎利を保有していたという。...

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全く見知らぬ風光の国へ

◎未だ「それ」を得ていない時代 「それ」は、体験ではないが、古来ほとんど体験だとは考えられて来なかった。 神人合一という言葉はあっても、それが文字通りの神人合一であることを認めるのは密教だけだった。 時代も下ってくると、「現世利益が、真の宗教だ」と唱える宗教も登場し、真正な宗教という言葉は死語になってしまい、いまやカルトが猖獗を極める日常となった。...

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冥想の道と行動の道

◎最後まで残るカルマ・ヨーガ 神に近づく手法には様々な分類法がある。インドでは、カルマ・ヨーガ、クリヤ・ヨーガ。ラージャ・ヨーガ、バクティ・ヨーガ、ハタ・ヨーガ、マントラ・ヨーガなどと分類する。 バガヴァッド・ギータにおいて、クリシュナはこれを敢えて2分類し、冥想の道と行動の道に分ける。...

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誰も教えてくれない

◎あるいは誰もが教えようとしてくれる 私は、田舎で生まれ育ったのだが、鮮烈に記憶している一風景は、8月の送り盆の夜、町内の通りの両側に数十軒の家が軒を連ねているのだが、家紋入りの提灯が軒先に一個一個ずらりと吊るされているというもの。各家の提灯の列が道を挟んで並んでいるのだ。 お盆では、町全体が仏教の街に変わる。後には家の前では送り火も焚かなくなったが、...

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神に出会う、神と一体になる、神を下ろす

◎方法と立ち位置 人間が神にアプローチするには、三つの方法がある。神に出会う、神と一体になる、神を降ろす、である。 これに対して人間の立ち位置は、7種であり、7つのボディがそれに該当する。 ところが、学校で7つのボディを教えるならば、いきなり「人間には七つのボディがあります」から初めても詮無いことになる。...

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七つの次元で神に出会えるか-1

◎庚申塔 繁華な街の一角に庚申塔を見つけることがある。山道でも庚申塔を見つけることがある。過疎の進んだ街はずれに苔むした庚申塔を見つけることがある。 庚申塔は猿田彦の神のシンボル。 辞典などでは、江戸時代以来の庚申信仰の名残などと書いているかもしれないが、覚醒への正当なルートをたどることのできた先駆者たちは、「それ」に至る分岐点でパイロット(水先案内人)に出会うことを記録している。...

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七つの次元で神に出会えるか-2

◎ヘルメス ピュタゴラスの冥界めぐりのエピソードは知られている。 『魂を一つにつなぎとめている紐帯は、血管や動脈や腱である。しかし魂の力が強くて、自分だけで静かに落ち着いているときには、魂(内部)の比(均衡)と活動がこれを一つにつなぎとめているのである。...

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天国と地獄の結婚

◎いやなものといやでないもの このように人は七つの次元にあり、どこにいても神へのアプローチが可能であり、アプローチの手法もある。 だが、それでは、何千年も前からの伝統宗教と何の変哲もない。 現代人と神との問題は、宗教の方向性を天国志向と天国と地獄の結婚志向に2分類した場合、あまりにも天国志向に偏重している点である。...

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天国と地獄の結婚-2

◎原理の平易さと現実での受け入れがたさ 七つの身体は、現代人なら演繹的に肉体の側からスタートしニルヴァーナに至ると考えるのだが、古代秘教なら帰納的にニルヴァーナからアートマンが発出し、最後には肉体に至る。 どちらの順序でも説明はできる。逆順の天国と地獄の結婚の説明が老子にある。 【老子 第42章 道生一】...

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天国と地獄の結婚-3

◎世界の裂け目 偶発編 世界の裂け目には、次のようなものがある。 ・突然肉親を奪われるというような不条理。両親早世。 ・最愛の人の死やペットロス ・突然の災害ですべてを失う ・霊能力の開顕、心霊体験  アストラル・トリップ(ヘミシンク) ・統合失調症における変化した世界観 ・ドラッグ さらに、くしゃみ、失神などもその一種に挙げられる。...

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天国と地獄の結婚-4

◎幻想を捨て無慈悲な現実を受け入れる その平易な原理を受け入れるのは自分である。 世界の裂け目の偶発的きっかけは、外的要因だが、次に、内的なもの、自分の準備こそが問われる。 すなわち、準備ができているかどうか、時期が熟しているのかどうかということが課題となる。 逆に準備ができていないならば、それは起こらないということでもある。...

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誰でも適度の分別をもつのがよい

◎自分の運命を前もって知ってはならない 『小さな湖にはわずかばかりの砂しかなく、人人の分別も同じようにとぼしい。人々はひとしく賢いわけではない。世間はどこででも賢者愚者の二つにわかれている。 誰でも適度の分別をもつのがよい。もちすぎてはならない。多くのことを知りすぎる者は、たのしく世を送れない。...

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天国と地獄の結婚-5

◎世界の裂け目 冥想編 以上偶発的にスピリチュアル・エマージェンシーが起きるケースについて述べたが、これに対し意図的人為的アプローチがある。 人間が幸福と悲惨の両方に同時に対峙するやり方には、その内的圧力をどんどんガス抜きしていく方針と、逆にその矛盾から来るところの内的圧力を極限まで高め破裂させていく方針がある。...

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現代文明あるいは現代人のウィークポイント-1

◎進化した肉体と感性 かくして、現代文明あるいは現代人のウィークポイントは、天国と地獄の結婚、つまり神とコンタクトできていないことであることは、万人が内心認めるところとなっている。 この精妙な感じのあることが、現代人の肉体は、神を迎えられるほどに進化したと言われるところなのだろうと思う。...

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現代文明あるいは現代人のウィークポイント-2

◎肉体死、自我の死、あらゆる宇宙の死 死とは、狭義には肉体の死のことである。人は孤独にあって、スマホ・モバゲー・テレビ・酒など何か気晴らしをせず、居眠りもしないのであれば、自分の生のことを思い、死のことを思う。 しかし、この時代にあっては、自分と向き合うことは、生活習慣的に忌避されるように仕組まれていることから、自分と向き合うことは不慣れだったり、ぎこちない感じがするかもしれない。...

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現代文明あるいは現代人のウィークポイント-3

◎死の受容 天国と地獄の結婚の第一歩は死の受容から始まる。 精神科医エリザベス・キュブラー・ロスは、瀕死の患者の部屋から、ある黒人の掃除婦が出ていった後に、決まってその患者の表情が明らかに変化したことに気がついていた。 キュブラー・ロスは、その黒人の掃除婦が、患者に「死を受け入れさせ」ていることに気がついていたので、その掃除婦をつかまえて、患者に一体何をしているのか訊いてみた。...

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現代文明あるいは現代人のウィークポイント-4

◎死の受容-2 ヤキ・インディアンの呪術師のドン・ファン・マトゥスに師事したカルロス・カスタネダの修行の一半は、死の受容だった。残りの半分はソーマによるアストラル体だかメンタル体ベースのソーマ・ヨーガ。...

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現代文明あるいは現代人のウィークポイント-5

◎死の受容-3 〇武士道 戦国時代から第二次世界大戦にかけて、死を恐れないことを当たり前とする武士道があった。それは、生の側から極める禅的思考、無駄を省き直截に目的に進む禅的行為、書院などの禅的建築様式、作庭、書画、華道、茶道に至るまで、禅を頂点とした禅文化の生活スタイルのピラミッドの上部構造であった。...

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現代文明あるいは現代人のウィークポイント-6

◎死の受容-4 〇魏伯陽の弟子たち-1 魏伯陽は、内丹(クンダリーニ・ヨーガ)の中国最初の専門書である周易参同契を著した人物。周易参同契の特徴は五行(木火土金水)、八卦の易の体系でもって内丹の手法を説明したところ。...

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現代文明あるいは現代人のウィークポイント-7

◎死の受容-5 〇魏伯陽の弟子たち-2 魏伯陽の故事の続きです。 『弟子たちは互いに顔を見合わせて、「丹薬をつくって長生を願ったというのに、服んで即死するとは、これはどうしたらよいだろう」と言いあった。 ところがその中の弟子一人だけは、「先生は非凡のお方であった。服薬して死なれたのも何かお考えがあってのことかもしれない」といって、丹薬を取って服むと、これまた死んでしまった。...

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