仏像好みの日本人と経典好みのチベット人
◎仏像と大蔵経 日本では、仏教を一発で感覚的に理解するためには、仏像を思い仏像を拝礼する傾向がある。これに対し、チベット人は、仏像よりは、経典を拝礼する傾向がある。なぜならチベット人は、書物は仏像よりも神聖であると考えているから。...
View Articleわからずやさん達
◎批判も誤解も敵意も恐れないが弁明もせず 一休が、釈迦をいたづら君と称する時、釈迦の虚偽性を批判している。いわゆる宗教、いわゆる国家などというものは、狡猾なる人間が構築したもので、真理の欠片もないからである。 だから真に宗教的な人は、いかなる宗教にも属さない。だからこの仏教国家日本で、釈迦をまがいものだと評した途端に、一休はほとんどすべての日本人を敵に回すことになった。...
View Article薔薇十字団が表に出る時
◎人類を死のあやまちから救い出そうとする 正統派キリスト教は、太母なしの実質二位一体だが、それでも過去2千年ユーラシアの西側と米大陸の篤信者達の期待を裏切ることはなかった。神に至るべき者は、神に至り得たのだ。 薔薇十字団は、17世紀ドイツでその存在を知られることになった。文豪ゲーテは、十字架に薔薇をかけたのは誰かといぶかった。薔薇は窮極のシンボルだが、十字架の交点にも元々窮極の意味はある。...
View Articleマイアーの逃げるアタランタ-メモ
◎師の存在と師の名前を明かさない マイアーの逃げるアタランタのエンブレムは全部で50枚。これは、25の倍数であるところが正統っぽいところである。...
View Article人間の自我を消滅させる方法
◎人間自我が消滅した結果 この世を生きていると最初はまあまあで、徐々に老いや病気が忍び寄る。宗教はそうしたままならぬ事への解決であるはずだが、経典を読み進めると、意外や、世間知でガチガチになった頭には理解できない言葉が並んでいるもの。 『人間自我は、全面的な絶望の、 その極限においても消滅する。 だが、 これは努力して到達するような、 シロモノではないし、...
View Article彼女に勝利する者には処女を与え、敗北したら死を与える
◎マイアーの逃げるアタランタ-序言 逃げるアタランタとは、徒競走で彼女に勝利する者には、処女を与えるが、敗北した者には、死を与える話。彼女がアタランタ。何人もの男性アスリートが彼女にチャレンジしていったが、彼女の猛烈な逃げ足(フーガ:遁走曲。図版にフーガの譜面がつけてある)に何人もの益荒男が死の苦杯をなめた。...
View Article地上の欲望による堂々巡りのトリックを実感する度合い
◎自分自身を想い出し始める-発心 『夢想することもできないだろうが、 君自身は、 すべてと、すべてのすべてとを知り尽くしている。 けれども、 それも又、どうということはない。 人は、完璧に、 地上にいて、地上にいないのがいい。 地上の欲望による堂々巡りのトリックを 実感する度合いに応じて、 君は、 君自身を想い出し始める。』...
View Article自然法爾、ある逆転
◎世界にあるものみな南無阿弥陀仏のご恩 個人が世界全体になることを、逆転という。浄土系の宗派で、南無阿弥陀仏と唱えれば、自力が他力に転換するなどというが、そんなことが起きるものかと疑問に思ったりする。 そこで親鸞86歳の書簡に自然法爾(じねんほうに)という言葉が出てくる。 『自然というのは、自ずからということで、人間の意思ではない。「然」というのは、そうさせられるということ。...
View Article天国よりも素晴らしいこと
◎人が神仏になることとの不連続 宗教体験の極みを、イエスを見た、釈迦を見たということに収斂すれば、却って真相がわからなくなるということがある。 イエスも釈迦も大悟する直前にこの世のすべてを与えるみたいな誘惑を受けたが、それを退けた。つまり天国に進むことでは納得しなかったのだ。...
View Article御霊みずから言い難き歎きをもって
◎自力の祈りから他力の祈りへ 新約聖書にも自力が他力に転換する風の記載がある。 『我らは如何に祈るべきかを知らざれども、御霊(みたま)みずから言い難き歎きをもってわれらの弱きを助けたもう。』 (ローマ人への手紙第八章二六節) 聖霊はとても意味が広いが、ここでは言い難い嘆き、切なるうめき、あるいは大悲として、我々をアシストして、神の恩寵と愛に満たされた祈りに転ずることをサポートする。...
View Article女性をリスペクトし対等に見る
◎対等に扱わなければイエス様も救いに来ない YoutubeでOSHOバグワンを検索すると野良動画がいくつか挙がって来る。その一つを設定で字幕日本語にすると、彼の講話が独特のゆっくりした間合いのままに意味がとれるのは、文明の進展を感じさせられる。同時に彼の話す内容の半分も理解できている人は、相当なレベルにある、と今でも思う。...
View Articleウルカヌス
◎太陰、黒い太陽からサラマンダー 昨夜は中秋の名月だった。地平線近くに巨大な月が上がり、見る者をして、“冷”を感じさせられる。冷えは、わびさびに連なる重要な感覚。 物質レベルではない重要な天体としては、出口王仁三郎の太陰があって、また洋の東西を問わず黒い太陽がある。一方西洋錬金術にはウルカヌスがある。...
View Article禅僧山本玄峰
◎戦中戦後の首相の相談相手 山本玄峰は、終戦勅語の「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・・」の文句を授けた人として知られる。 彼は、捨て子として出生。若くして失明しかけたのをきっかけに、四国遍路中に寺のお世話になり、その後必死に修行して開悟。 戦中も戦後も要人の相談相手であって、妙心寺派管長までやった。血盟団事件の井上日召と、武装共産党のリーダー田中清玄の二人を帰依させたことでも知られる。...
View Articleうきわれをさびしがらせよ秋の寺
◎ばせをのさび、五と二 9月23日は彼岸の中日なのに最高気温32度で、今日も30度越えが見込まれる異常気象。季節の変わり目はそれでなくとも身体の不調が出やすいが、長袖半袖のこまめな着替えだけでは身体の方がどうにも追いつかないということはある。 「うきわれをさびしがらせよ秋の寺」の一句は、伊勢長島大智院に松尾芭蕉の真筆になるものと伝わる。...
View Article人が神仏に成ることの受け入れ難さ
◎無神論と地獄の亡者の行動パターン 密教では、人が仏に成ることそのものを認めており、即身成仏などという。密教以外の宗教では、なかなか人が神に成ることは、組織宗教として差し障りがあるせいか、教義的に問題があるせいかなかなか認めるものではない。...
View Articleネガティブ予言の読み方-1
◎ネガティブ予言の真贋 コロナの流行もそろそろ発生から約2年。人々の内向きになった心的エネルギーは、冥想に向かうかと思いきや、依然としてパンと見せ物に向かっている。 こうした中で嘘やでっち上げも含めたネガティブ予言が花盛りである。 1. ネガティブ予言の真贋...
View Articleネガティブ予言の読み方-2
◎ネガティブ予言は必ず外れることと実現時期 ネガティブ予言は時期も含め世に出た瞬間に、予言した時点と状況が異なってしまうことから厳密に言えば必ず外れる。だがメイン・シナリオとサブストーリーというのがあり、サブストーリーは変化し外れるが、メイン・シナリオはそうそう変わらないのではないかと思う。...
View Articleネガティブ予言の読み方-3
◎ネガティブ予言における人類の生存確率 出口王仁三郎が2、3%と見ているのは、知られていたが、過去ログでババジ予言も似たようなレベルの部分がある。 1979年7月のババジ予言。 『全体に及ぶ革命の余波で、大小に関わらず容赦される国はない。ある国々は完全に消滅し、何の形跡も残すまい。国によっては、3~5%の人口が容赦され生き延びるだろう。 (中略)...
View Articleネガティブ予言の読み方-4
◎最近のネガティブ予言 SNSの中には、地震、戦乱、疫病などネガティブ予言ばかり並べたサイトがある。そうしたサイトの大方は、恐怖をあることには熱心だが、あまり人間の覚醒方面には熱心とは言えないもので、どうかと思われるものが多い。生き延びること、危険地域からの避難や食料品などの備蓄を勧めるが、人の生き方そのものを革正しようとの動きはあまり饒舌ではない。...
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