神の奥には奥があり、まだその奥には奥の奥の大奥がある
◎シュンニャ 神の奥には奥があり、まだその奥には奥の奥の大奥があるとはインド風に言えば、玉ねぎの皮をどんどん剥いていったら何もなかったというシュンニャ。 どんどん奥を増やして、段階・ステージ・ステップを拵えて、〇〇公認資格などと箔をつけ、都度料金を頂けば、これぞ儲かる宗教商売・自己啓発。ところで神仏に関する資格を公認してくれる組織があるそうだが、さらにその組織を公認してくれる人は誰。...
View Article至福千年に生きる人間の姿
◎霊を用いる時代へ クンダリーニ・ヨーガ系の冥想修行の順路と言えば、古神道、密教、西洋錬金術、内丹、クンダリーニ・ヨーガ。必ず、微細身あるいは霊を用いる。...
View ArticleNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
◎皆殺しの連続 NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、初回から源頼朝が地方豪族伊東祐親の手勢に命を狙われ逃亡するシーンから始まった。 鎌倉幕府は、北条一族が、比企一族800名を皆殺しにし、以後源頼朝を奉じた他の有力豪族に対する皆殺しを繰り返し、最終的に北条一族だけが有力豪族として残っていく。...
View Article四つのパーフェクト-1
◎実用性と無用性 人間にとっては、幸福であることがよいことである。だが、その幸福は大別して、四つに分けられる。物質レベルの願望充足、精神レベルの願望充足、アートマン、ニルヴァーナ。 この四つは、実用性つまりメリットがあるという見地と無用性に分けられる。実用性がある立場とは、物質レベルの願望充足、精神レベルの願望充足のことであり、無用性の立場とは、アートマン、ニルヴァーナ。...
View Article四つのパーフェクト-2
◎マントラ禅・丹田禅 ダンテス・ダイジは、人間には四つのパーフェクトがあるとする。 1.身心一如による自己と世界との絶対的一体感。 2.身心から離脱して神と合一する久遠にして無限なる絶対至福。 3.自己と世界とを完全に透明にして色即是空・空即是色 あるいは、絶対無限慈悲・慈悲即絶対無。 4.決して言語化できない エヴリスィング・OK! なにもかもいいんだ!...
View Article四つのパーフェクト-3
◎クンダリニー・ヨーガ ダンテス・ダイジの四つのパーフェクトの第二のパーフェクトの本文。 『身心から離脱して神と合一する久遠にして無限なる絶対至福。』 (出典:アメジスト・タブレット・プロローグ/ダンテス・ダイジP8) そのヒントは、 『クンダリニー・ヨーガは 不二一元観にその立場を持ち 霊肉二元を経過して絶対実在にいたる』 (上掲書P38から引用)...
View Articleアナハタと心臓病
◎もともと愛のチャクラであるアナハタ クンダリニー・ヨーギ本山博が、日本に比べればヨーロッパやアメリカでは心臓病で死ぬ人が多い、と唱える。 それは、食べていく環境が日本に比べればよほど苛酷であるために、他の人を攻撃してでも水や食物を確保しなければならなかったり、生き物を殺して食べて行かなければならなかったりするからである。その結果、欧米の生活習慣や宗教は、攻撃的であるとする。...
View Article四つのパーフェクト-4
◎只管打坐 ダンテス・ダイジの四つのパーフェクトの第三のパーフェクトの本文。 『自己と世界とを完全に透明にして色即是空・空即是色 あるいは、絶対無限慈悲・慈悲即絶対無。』 (出典:アメジスト・タブレット・プロローグ/ダンテス・ダイジP8) ダンテス・ダイジは、道元のことが大好きで、正法眼蔵も相当に読みこんでいた形跡がある。 道元の正法眼蔵第二巻摩訶般若波羅蜜の冒頭。般若心経の冒頭を引く。...
View Article四つのパーフェクト-5
◎絶対者の戯れと「どうでもいい」 ダンテス・ダイジの四つのパーフェクトの第四のパーフェクトの本文。 『4. 決して言語化できない エヴリスィング・OK! なにもかもいいんだ!』 (出典:アメジスト・タブレット・プロローグ/ダンテス・ダイジP8) これについては、彼自身の補足がある。 『ついでに君の四つめの宝物を述べておこう それは いかなる形式も持っていない どうでもいいということさえも...
View Article長く読めなかった老子狂言-1
◎悟りとは至福のことではなかったのか? ダンテス・ダイジの未公刊の詩集『老子狂言』の中に、長く読めなかった詩が二篇ある。その一。 『果てしない旅 幸福は、外的な状態に依存してあるのではない。 あらゆる方法や修錬によって、 至福を知るのだ。 内面のただ一人だけの充実に向かって、 苦難の果てしのない道を やみくもに走り続けるのだ。 君が君にオーケーと宣言した時が 君の情熱の消える時だ。 そして君は、...
View Article長く読めなかった老子狂言-2
◎何も知らないうちが花なのだ ダンテス・ダイジの未公刊の詩集『老子狂言』の中に、長く読めなかった詩が二篇ある。その二。 『すべてを知り尽くす この世とあの世――― 存在と絶対無――― 生と死の秘密を、 すべて知る尽くすことほど、(←原稿のまま) 大きなわざわいはない。 何も知らないうちが花なのだ。 それでも、 花はかれ果て、 実になろうと欲する。 余りの苦痛にもかかわらず 花は散って、...
View Article山崎弁栄
◎世界すべてが南無阿弥陀仏 山崎弁栄は、明治から大正にかけての念仏者。24歳にして無量寿如来を見仏。浄土宗では、見仏をもって一つの到達点と評するようだ。 見仏した場所は、筑波山麓であり、古神道家なら用いないであろう場所で念仏三昧。...
View Article運命を改善するテクニックなど
◎それでも人間性は楽しさをあこがれ続けるらしい 運命を改善するテクニックと聞けば、国民貧困化のこの時代に大いに関心をそそられるし、大学生頃までの自分も確かにそうだったと思い当たる。 ダンテス・ダイジの詩から 『楽しさをあこがれ続けるらしい 運命はあるらしい 冬が終わって春が始まるように 運命を改善するテクニックもある 天命に流されるというのもある 地獄のどうどう巡りもあるだろう...
View Article思想の終りの時代
◎みかけだおしの平和 思想が文明を進展させてきたということはある。 だが、古代エジプト由来の、生にのみスポットライトを当て、死をことさらに見ないようにしてきた、近代西欧文明は、世界核戦争により自壊の時を待つ。...
View Article賢者の石と秘密の容器
◎石ではない石 ハリーポッターでおなじみの賢者の石。3世紀のゾシモスは、これを『石ではない石』と呼んだ。例の『体験ではない体験』と言い回しが似ている。 バシリウス・ヴァレンティヌスは、これを『完全統一体』と呼んだ。...
View Article日本の狂気、世界の狂気
◎パックス・アメリカーナ 1945年8月15日、日本は敗戦となり一夜にして軍国主義で染まった狂気を、狂気として認識せざるを得なくなった。 昨日まで一億火の玉、撃ちてし止まん、欲しがりません勝つまではと唱えていた多数の人々が、ヤンキーになった。昨日まで正気であった軍国主義は、一夜にして狂気となった。人は一片の廉恥心もなく、困惑もなく、それに堪えるものなのだろうか。...
View Article文明の精華を拾いあげてみる
◎愛は、かそけく失われやすく自分からは主張しないもの 文明の成績というものは、その文明が何人神知る者を出したかということ。神知るにも二段あって、見神見仏と神人合一。神人合一となればさらにハードルは高い。 ソドムのロトの例のように神知る者の少なすぎる文明は滅亡する。その点で、世界を一色に染め抜いた近代西欧文明は、心もとない。...
View Article忍者の意識覚醒術
◎眠らぬ工夫 戦前は、中国戦線などに向けて、日本人スパイ(特務)が多数投下された。沖正弘、中村天風などがそれ。そうした一人に藤田西湖がいる。 彼は、忍者甲賀流14代の宗家。冥想修行と同じく、意識をはっきり持ち、眠らないことについては、忍者も同様の必要性を抱えている。曰く、老人は眠り少なく、若者は眠りが多い。痩せた人は眠り少なく、肥えた人は眠り多い。...
View Article戦前の行者、修験者の生活
◎木食など 戦前の忍者藤田西湖は、子供の頃武蔵五日市に住んでおり、三峰方面の行者、修験者、山伏について行き、彼らの生活ぶりをつぶさに見ていた。 まず食物は、三度三度の米飯ということはなく、松の甘皮や木の実をメインとするらしい。火は晴れの日はレンズで日光を焦点に集めて起こし、曇天の火は竹と桐を摩擦させて起こす。履物は山の登り降りに都合の良い一本歯の下駄。...
View Article強いられた本気、自然にあふれ出た本気
◎国や社会や集団や組織の論理と求道 項羽と劉邦でお馴染みの項羽は、兵に本気を強いることで、四、五倍の人数の敵を何度も打ち負かした。また川を背にして陣を敷き、兵に勝つしか生き延びる道はないと分からせて、憤志を起させ敵を打ち破る作戦は歴史上何度も実例がある。...
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