春来たりて草自ずから生ず
◎兀然(こつぜん)として無事に坐すれば 新春。 兀然(こつぜん)として無事に坐すれば、 春来たりて草自ずから生ず (兀然無事座 春来草自生) (不動の姿勢で端坐すれば、春が向こうからやってきて草は自ずから生える) 弟子になる、弟子としてあるというのは、感受性を鋭敏にしあらゆる受動性を師に向けるということであって、一寸の攻撃性があってはならない。...
View Article七つの身体論の勘所
◎逆転シーンまで届きにくい 七つの身体論をザ・ジャンプアウトでまとめてから始終感じていたことであるが、七つの身体論という七つを人は平板に見がちなものであって、それゆえに人に与えるインパクトは弱い。...
View Article女丹 女の悟り
◎女丹合編通俗序 先日、久々に神田神保町に行って、新刊の『煉丹術の世界/大修館書店』が平積みされていたのを買った。 その中に女性の悟りについてヒントとなるようなことが書いてあった。 女丹合編通俗序: 『男の命(生命エネルギーの源)は、炁穴(下丹田)の中にあり、女の命は乳房の中にある。・・・男は精を作り、その色は白く、名づけて白虎といい、女は血を作り、その色は赤く、赤龍という。』...
View Articleバーヤズイード・バスターミーが髑髏に出会う
◎実は聖者の頭蓋骨 バーヤズイード・バスターミーは、9世紀イランの神秘家。彼はファナーと呼ばれる神秘的合一に関する最初の理論家であった。 『バーヤズイードは道の途中で一つの髑髏(されこうべ)を見つけた。その上には「聾で唖で盲目なので彼らは引き返せないであろう」(コーラン第二章一八節)と書いてあった。 彼は叫び声を上げてその場に倒れこんだ。そして、その頭蓋骨に何度も接吻しながらこう言った。...
View Articleロハスな環境とカルトの忌避
◎人間本来の生き方を人前で公然と議論できない 武道にも黙想はあって、町にはヨーガ教室がたくさんある。大型ショッピングセンターにも、ロハスを標榜する自然食(オーガニック)屋さんも至るところにあって、パワー・ストーン屋さんもある。こうしたもののテレビ・コマーシャル、ネット・コマーシャルもいくらでも出て来る。 こうした恵まれた環境にありながら、人間本来の生き方を人前で公然と議論する風潮は全くない。...
View Article女丹 女の悟り-2
◎太陰煉形で月経を止める 道教では、男性は射精を止めて太陽煉氣で気を用いる。女性は月経を止めて太陰煉形で、血を気に変える。月経を止めるのは斬赤龍(太陰煉形の主目的。月経が止まった後は男性と同様の冥想法となる由)と呼ぶが、その過程で乳房は小さくなり童女のような身体に戻るという。男性への性転換はしない...
View Article映画フラットライナーズ(2017)
◎死を正面から取り扱う心意気 この映画は1990年のフラットライナーズのリメイク。5人の若いお医者さんが組んで、うち4人のお医者さんが薬物投与と電気ショックで、1分~4分程度の臨死体験を自発的にする話。 臨死時には、脳死が進行するので、蘇生作業は時間との闘い。その緊迫感よりは、臨死体験した4人が神に出会うかどうかに注目して見ていったが、神には出会わなかった。...
View Article死にゆく時に意識をはっきりさせておく
◎元気な時に最終解脱する努力 チベット死者の書の技術は、自分の死の瞬間に、意識をはっきりさせておいて、何が起きるか見てやろうという技術。 死んでいく人がそんなことをしても、火葬されるだけなのに何になるのかと、メリデメ、儲けに凝り固まった頭は疑問を呈すだろう。...
View Article女丹 女の悟り-3
◎オルガズムを生涯一度も体験したことがない女性が多い ある日、ダンテス・ダイジがとある喫茶店でとても静かなバイブレーションを放つ女性がいることに気がついた。 そのバイブレーションが起こる原因は、彼女のオルガズムにあると彼は言った。世に夜のむつ言を交わす男女は多いが、女性がいかに十分なオルガズムを得ることが稀なことよ。...
View Article女性のティルタンカラ
◎裸行と女性の解脱 ジャイナ教は、裸行で有名。性器も露出するので現代では困惑するかも。開祖マハーヴィーラに先行して23人の彼と見解を一にする聖者ティルタンカラがいた。 ジャイナ教では、女性は女性のままでは悟れないとし、男性にならなければ悟れないとする。この見方は法華経と同じ(法華経を信じる女性はどう思っているのだろうか。)。...
View Article世界のおたずね者となったOSHOバグワン
◎神仏の原理と既得権者の相剋 1980年代前半にアメリカに瞑想コミューンを作るべく、OSHOバグワンは大いに動いた。だが、1985年11月彼はノースカロライナ州シャーロットで逮捕され、生涯苦しむことになるタリウムを投与されるなど何度も殺されかかった。以後世界のどこに行ってもアメリカの意向で彼は滞在を認められなかった。(OSHOアメリカへの道)...
View Article落ちた中国人の公徳心
◎観光客という名の中国難民 日経ビジネスオンラインの『世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」 最終回 中国・国家にも「古希」の寄る年波 12年9カ月、通算569回の連載を振り返って』を読んだ。 今や公徳心のない国民といえば中国人の代名詞になっているが、彼はその淵源を文化大革命に求める。...
View ArticleBluetoothとルーン文字
◎アトランティス滅亡から神代文字まで イアホンは、Bluetoothが出始めた頃から無線なので、私は結構古いBluetoothユーザーなのだが、初期のBluetoothで音楽を聴くとカスカスなひどい音ではあったが、今は有線イアホンと遜色ないまでに進化し、Bluetooth専用スピーカーが登場するまでになった。...
View Articleバルドル神は復活せず
◎世界中の生きている者も死んだ者も彼のために泣く 北欧神話エッダで、不死を謳歌するバルドル神をアース神たちが、その不死を試すために弓で射たり剣で切りつけたり石を投げつけたりする遊びを行っていた。何をやってもバルドル神は、傷一つ負わなかった。 そこでいたづら者のロキが盲人のヘズをけしかけて、弱点のヤドリギの矢でバルドル神を射て殺した。...
View ArticleOSHOとダンテス・ダイジの性愛冥想の違い
◎バグワン流 OSHOバグワンもダンテス・ダイジも性愛冥想には、わずかなヒントしか残していない。 だが、二人の性愛冥想には決定的な違いがある。ダンテス・ダイジは、不倫というようなわだかまり的なものがある場合は成就しないというようなことを言っているのに対し、OSHOバグワンは弟子の間での性愛パートナー交換は日常的だった。この点はクリティカル。...
View ArticleNGT48事件と朝鮮半島情勢
◎不安定が不安定を呼び拡大するタイミング 過去、日本は朝鮮半島が不安定な情勢になるとそれに呼応して、日本国内でも政変が起きがちであった。 古くは646年大化の改新と661白村江の戦。国内ではこの前後、中央集権の強化が進められた。 1274年文永の役、1281年弘安の役での蒙古襲来。その時は国家一丸となって防いだが、1324年1331年の2度にわたる後醍醐天皇の倒幕計画が発生。...
View Article人は正統性を信じたい
◎体験する正統性へ 人は何を信じるかと言えば、正統性のあるものを信じる。自分が何が正統性あるものかを判別できなければ、合法であって自分にメリットがあって人気のあるものが正統だろうと考えがち。 こうして、西欧文明は、イエスの磔刑を最大のシンボルとして、一番弟子ペテロを教団トップに据え、イエス亡き後の正統性をペテロ以後のローマ教皇に付与し、世界宗教として成功するための骨組を備えた。...
View Article大寒の時期と気功
◎気を回す 日本語には、気を使う、気を回す、気働き、気合を入れるなど、気にまつわる言葉が多い。 道教では、気を回すと言えば、下丹田(スワジスターナ)から中丹田(アナハタ)、上丹田(アジナー)へと観想しつつ気を循環させる周天があり、丹田から肩経由で指先まで気を行かせ丹田に戻すようなのがそれ。...
View Article悪人は一人も残さない
◎みろくの時代は宗教のない時代 親鸞は悪人正機と唱えるが、悪人は一人も残さんと唱える人もいる。 次の時代は、全員が神知る時代なので、悪人はいない。次の時代は、全員は見神体験を有しているので、宗教がない。宗教の必要がないからである。 こういう時代が来ることを見越して、悪人は一人も残さないと言う。...
View ArticleOSHOバグワンの父親
◎はた目からは大不運を幸運として謝す OSHOバグワンの父親は、息子が教団立ち上げ後に、彼の死を見取り、頭頂に手を当てて、父が肉体をサハスラーラから出たことを確認したシーンで知られる。 OSHOバグワンの父親は、貧しく無学だった。彼は非常に苦労してお金を工面して初めての家を建てた。家は完成した。 ところが、引っ越す前に雨が降って家は倒壊し、幼児だったOSHOバグワンはとてもがっかりした。...
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