人の誠、神の誠
◎真神、窮極はとっつきにくい 出口王仁三郎は、人の誠で世の中が救われるはずはないと断言した。 人の誠とは、スピリチュアル修行の形態でいえば、窮極の悟りを問題にしないタイプのものであって、例えばリラックスとか、グラウンディングとか、気持ちいいとか、落ち着くとか、不安がないとか、解放された気分とか、あらゆる感覚的なgood feelngを求めるものである。...
View Article自分に対してけちな人間
◎ベン・シラの知恵 真剣な求道者でもって、敬虔な生活態度であればあるほど、その物質生活は質素なものである。 さて日本では、他人の富や成功へのねたみ、そねみが文化として根付いてしまっている。これを、旧約外典の一つである「ベン・シラの知恵」では、けちな人物と称する。 けちな人物が数ある中で、最低のけちを自分に対してけちな人間とする。...
View Article主を畏れる者は不幸に見舞われない
◎ベン・シラの言葉−2 ベン・シラの言葉は、世俗の処世訓に見せかけて、その実最も深い所から出て来る真理を至るところに忍ばせている。とおりいっぺんに、字義どおりにだけ受け取っていては、本当の味わいを知らずに終わる。 その点で、これは北欧オーディンの箴言に調子が似ている。そういう語り口をベストとする読者は現代人だろうか、当時の人だろうか、どちらでも可だろうか。 『一...
View Articleキル・スイッチ
◎その技術を用いる人間の真価が問われる 2007年イスラエルの空軍機がシリアの原子炉と見られる場所を攻撃した際、即時に応戦するはずのシリア軍が、応戦しなかった。 これについては、アメリカからイスラエルの諜報部へ提供されたキル・スイッチがシリアの警報装置を切断したからだという未確認情報がある。 (出典:中国スパイ秘録/デイヴィッド・ワイズ/原書房P315−316)...
View Articleただの人間を神としてあがめる−1
◎偶像崇拝との類似 旧約外典ソロモンの知恵の第14章の前半。 まず冒頭は、アトランティスからの避難船の思い出だろうか、その船が難破し、自らの知恵で筏を作って救われる。筏の木片は神の創りしものであり、船は人工物であった。 そこで、人工物を神として崇拝したので、人工物は呪われると、ビシっと厳しい一言が出る。...
View Articleただの人間を神としてあがめる−2
◎二つの罪を問われる 旧約で偶像崇拝というとバアル信仰。しかしこのソロモンの知恵の一章は時代を超えた目で描かれている。 偶像崇拝の凶悪性とは、旧約の時代の黄金の子牛崇拝だけのことではなく、古くは国家神道であり、ナチズムであり、文化大革命であり、新しくは現代の拝金主義であり、国家資本主義であり、私権の保護・万人の権利の平等のもとに愛の行使を凍りつかせている社会制度の弊害のことでもある。...
View Articleカルマ理論には穴がある
◎地獄なこの世 カルマ理論には前提があって、自分には、過去世も来世もあるということだ。それを地球全体の人口爆発に合わせると過去に地球全体で70億の人間がいたことはないので、古代中世においては、せいぜい世界全体で2億人などという時代では、差し引き68億人の魂のストックが霊界にリザーブされていたという説明が代表的である。...
View Articleベン・シラの知恵、ソロモンの知恵の謎
◎処世訓の成因 ベン・シラの知恵、ソロモンの知恵は、旧約の外典である。中にはストレートに時代を超えた知恵を語る文章もある。 しかし基本的には一文一文は土地の古老の処世訓みたいなのがずっと並んでいる。 たとえば 『よく調べないうちに非難するな。まず考え、しかる後に咎めよ。 聴き終わらないうちに答えるな。他人の話に割り込むな。 自分に係りのないことで争うな。悪人どものいざこざに加担するな。...
View Article人生もリキュールも甘い
◎誰もわれらの業を想い出す者はない 人には幸福な人生を送っている人と苦難の人生を送っている人がいる。苦難の人生を送っている人であっても、ホロスコープ12室で区分されるすべての面が不幸な人はいないことも知っている。 幸福な人生も不幸な人生も、生まれてくる子宮を選び取ってくる時に承知の上でそうしてきたことも薄々知っている。 『われらの時は影の過ぎゆく如く、われらの終わりは取り返すすべもない。...
View Article国家の興廃の原因
◎天の時、地の利、人の和 国家は、軍事力と情報力(インテリジェンス)と経済力で成る。経済とは、マネーだけでなく、食料、エネルギーの比重も大きい。 しかし、これは、天の時、地の利、人の和の三元の中の地の利のことだけとらえた部分的な見方にすぎない。 天の時とはいわゆる世界の歴史のメイン・シナリオのことであって、おおよその想像はつくが、ディテールは時事刻々変わり続けているものだと思う。...
View Article老成子が超能力を習う
◎現象の変化は生死と同列 道教の修行者である老成子が、尹文先生に超能力を教えて下さいと弟子入りした。 ところが3年間尹文先生に仕えたのに何も教えてくれなかった。 そこで老成子が「わたくしに問題があるのであれば、 こちらを辞去したい」と尹文先生に申し出た。...
View Article最近のクンダリーニ・ヨーガ動向
◎肉体偏重、ハタ・ヨーガ偏重 9年前に比べると、チャクラとかナディのことは、ハタ・ヨガのスタジオが至る所にできたり、ヨーガ本やDVDがどんどんでていることや、オーラソーマの普及やパワー・ストーン屋さんの出店の多いことなどでいまや常識みたいになった。 しかしクンダリーニ・ヨーガを論じたり、指導する人が結構増えている中で、ほぼ共通して問題と感じる点がいくつかある。 1.メンタル体チャクラ...
View Articleアメリカの核兵器削減
◎火の雨 ソ連崩壊前は、米ソが足並み揃えて核兵器の縮減をやってきた。ソ連崩壊後は、ロシアのそれがソ連当時の4分の一の規模になったとも言われ、あまり両国揃っての核縮減は報道されなくなった。 その代わりに米国一国で独自の核縮減をやっていることがちらちら報道されるようになった。...
View Article身を律する道具
◎未悟の者たちの杖 修道院できっちり修道生活をして3か月もすれば神を見るという。 午前2時ごろには起床して、日没に至るまで七つに分けられた聖務日課をこなしていく。聖務日課とは、詩篇や聖歌の合唱や神の読書、祈祷など。 いわば一日中断続的に聖務日課を行っていくのだ。この合間に食事や労働がある。そんな生活ができるならば、3か月で神を見るというのはあながち嘘ではあるまい。...
View Article日本を蝕む『B層』の害毒
◎洗脳にひっかからない B層とは、小泉改革や政権奪取時の民主党のマニフェストを熱狂的にあるいは積極的に支持したような人たちで、『マスコミ報道に流されやすい『比較的』IQ (知能指数)が低い人たち』のことだそうです。 またB層と命名したのは、2005年4月の優勢選挙の際に自民党内閣府が使った広告会社だそうです。...
View Articleフランチェスコ1世
◎自分でやる、もっとも低いところでやる 新たなローマ法王は、大方の予想を裏切って、フランチェスコという名で登場した。フランチェスコはカトリック再興の偉人のひとりアッシジのフランチェスコにちなむ。 予想を裏切ったという点では、聖マラキ予言についても一言。...
View Article聖書の不思議
◎イエスと教会と聖書の2千年 禅僧徳山は、金剛経の学究として知られ、いつも金剛経を背負って歩いていたが、餅売り婆さんに問答を仕掛けられ、返事に詰まって、ついには金剛経を捨てるに至った。最後は経典を捨てて大悟したのだ。...
View Article水時計=冥想の時を測る
◎古代インドの昔から 冥想でワン・クールを測るのには一般的には、線香でしょう。日本製の一般的なのではなく、いまではインド製やネパール製のまであってお好み次第。 坐る時間は30分から長い人で40分がワン・クールだと思っていたが、インドでは24分であるらしい。...
View Articleコルンバヌスの修道生活
◎節制と睡眠不足 コルンバヌス(615年没)は、アイルランドのバンゴール修道院出身で、フランスに3か所の修道院を建てた他、北イタリアにボッビオ修道院を建てた。 コルンバヌスは、青年時代には若い女性のあこがれの的であり、修道士時代には1日15時間も土地を耕して疲れを見せなかった。フランスでは聖なるヒーラーとしての評判を聞いてアングレイ修道院に数万人の病人が押し寄せたなど、当時のスター修道士だった。...
View Article小さき兄弟=アッシジのフランチェスコ
◎フランチェスコ1世に寄せて アッシジのフランチェスコといえば、清貧、スティグマタ、自然と一体になった生活(LOHAS)、汎神的な自然観、托鉢、自尊を捨て去った小さな兄弟などいろいろな特徴がある。...
View Article