百歳の寿
◎不死の道、最上の真実 釈迦の法句経から百歳の寿。 『111 もし百歳の寿を生き永らうるも 智慧悪しく こころおさまらざれば 智慧そなわり 禅定に入りて 一日を生くるが勝る 112 もし百歳の寿を生き永らうるも 怠りて努めずあらば ひたぶるに努めはげみて 一日を生くるが勝る 113 もし百歳の寿を生き永らうるも 生と滅との(理(ことわり))を見ることなくば 生と滅との(理)を見つつありて...
View Article釈迦の善悪
◎善をおこなうに遅鈍なるはそのこころ悪を楽しむがゆえなり 善悪は、相対的であるがゆえに、天国と地獄の結婚や、あなたとわたしは同じであるというような生活実感から遠い境地とは一線を画しているのだが、冥想の始まり、あるいは、まともなライフスタイルが気付きをもたらすという点で、善悪の問題は避けて通れない。 釈迦の善悪観から 『116 善に向かいて 急ぐべし こころを 悪より退けよ 善をおこなうに遅鈍なるは...
View Articleアメリカ大統領選挙の結果は!!
◎カウンター・パーティと次代の萌芽 アメリカ大統領選挙は、11月8日だが、テネシー州のローカルテレビ局が大統領選の結果を表す画面をうっかり映してしまい、その結果は、得票率ヒラリー42%、トランプ40%で、ヒラリーの勝ちだそうだ。 ※出所:日本や世界や宇宙の動向さんのサイトより http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51996114.html...
View Articleある引け目な感触
◎嘘を言ったり売買してはいけないものを売買したり 秋も深まると北京の大気は生体実験並みの汚染度となる。パリ協定により、中国からアフリカ各国に供与される石炭火力発電所は、CO2を削減するのではなく、さらに増加させることになるので、パリ協定の実態は、全体として地球温暖化をさらに推し進めることであることが、だんだん明らかになっていった。...
View Articleアジアの金塊たち-その因縁
◎戦後日本の世相の成り立ち 1905年5月日露戦争で対馬沖にバルチック艦隊のナヒモフ号が沈没。この戦艦には数兆円に相当する金塊が積載されていたとも言われ、爾来多くの人がこの金塊の引き上げを狙ってきた。 1980年、日本船舶振興会会長だった故笹川良一氏がナヒモフ号からプラチナのインゴットを引き上げたと発表したが、この成果はかけた費用に比し微々たるものであったようだ。この財宝はもともとロシアの金。...
View Articleもろもろの花のみ摘みて
◎愛、大慈大悲に向かう 釈迦のダンマパダ(法句経)より 『もろもろの花のみ摘みて 心とらわれたる人をば 死は連れ去る 眠れる村を大洪水の流し去るごとくに もろもろの花のみ摘みて 心とらわれたる人をば いまだ諸欲に飽かざるうちに 死神は征服するなり』 (原始仏典7 ブッダの詩/講談社P12より引用) 「もろもろの花のみ摘みて...
View Article韓国朴槿恵大統領、男のイタコを信じ切る
◎不安なのは我もスーパースターも同じ このたび韓国で国政・外交文書を事前に渡したり、国政や人事への介入を受けていたと言われる朴槿恵大統領の知人女性・崔順実が逮捕された。彼女の父親が崔太敏。 彼は、1974年朴槿恵嬢が母親の陸英修が射殺されてまもなく、イタコとして彼女にとりいったという。...
View Article空にして無相なる解脱
◎知る人ぞ知る 釈迦のダンマパダより。 『蓄うることなく 食物につきてあまねく知り 空にして無相なる解脱が その人々の心境ならば かれらの行く道は 空飛ぶ鳥の道に似て 追跡し難し 煩悩ことごとく滅尽し 食物につきてとらわれず 空にして無相なる解脱が その人の心境ならば かれらの足跡は 空飛ぶ鳥の足跡に似て 追跡し難し』 (仏陀の原始仏典7 ブッダの詩Ⅰ/講談社 P21から引用)...
View Articleトランプ大統領と核戦争
◎核拡散してきた世界 アメリカは、モンロー主義を捨てる捨てないの議論のある頃から、孤立主義とグローバリズムの2勢力がヘゲモニーを争ってきた。 アメリカのグローバリズムの展開は、フィリピン侵略(米比戦争)や、日本の強制開国で萌芽が見られたが、第一次世界大戦に参戦してから、中立を放棄し、第二次世界大戦でも参戦し、産軍複合体がフル稼働した。...
View Article明朝と性的ヨーガ
◎性事と政治 性的ヨーガとは、カーマ・ヨーガのことであり、北インドでアティーシャがこれを修したとされ、また、歴代ダライラマのうち何人かがこれを修したとも言われる。チベット密教に性的ヨーガがあるというのは、夙に中国人にも知られ、中国には道教の房中術があるにもかかわらず、唐代以降のチベット仏教流入の影響からか、明代の複数の皇帝はチベット風カーマ・ヨーガにふけったとされる。...
View Article反転し始めた世の中
◎絶望的な人生観に泣く人が多いこと 小学校、中学校では勉強ができる人は一目置かれるものだが、最近は時代が下ったせいか、勉強ができない人をトップを仰ぐ国が、いくつかあったし、いまでもそういう国がある。こういうトップは自分が操作されているとか騙されているという自覚がないので、国民から見れば大迷惑な政策をしばしばやらかすことがある。...
View Article転生活仏制度の今昔
◎マンツーマン輪廻転生や密教の窮極など チベット仏教には、今の日本みたいに、在家で妻帯して修行を継続するカギュー派というのがあって、もともと教義の体系化よりは、密教修行の方に重きを置いた宗派だった。妻帯する在家仏教では、戒律を守れないので、政教一致の体制の中で、氏族の中から選抜した男性だけの修行グループを構成し、密教修行に専念させることにした。...
View Article耶蘇坊主は天国に墜落する
◎天国と地獄間を何往復も 出口王仁三郎が、雑誌昭和青年で、「耶蘇坊主は天国に墜落するし、仏教坊主は極楽に墜落している」と発言している。 天国、極楽を目指すのはダメと言っている。善を行い、悪を行わないというのは、人間の行動の大原則であって、その結果、人間は天国、極楽に入ることになるが、それでもいかん、それでも足りないと言っているわけだ。...
View Article役の行者とパドマサンバヴァ
◎新たに宗教を開く 出口王仁三郎は、日本最大の宗教家2名とは、空海と役の行者(艮の金神の生まれ変わり)だという。空海は、衆目の見る所問題はないが、役の行者は山岳修験の開祖というだけで、世間一般が納得するような事績はないように見える。...
View Articleトマス・アクィナスの記憶と祈り
◎推敲なしの口述筆記と冥想 13世紀のトマス・アクィナスと言えば、博覧強記で知られる人物。彼は、ハードディスクもSSDもない時代に、膨大な聖書の四福音書のテキストデータを頭の中に保有していたらしい。 記憶データの入力については、トマス・アクィナスは若い頃、各地の修道院を遍歴したのだが、そこで読んだ聖書のテキストデータを記憶に保持していたらしい。...
View Article悟りは体験ではない
◎文字通りいつでも死ねる ダンテス・ダイジが、「悟りとは、神秘体験ではない。悟りとは態度のことだ。」と語っているところがある。 この態度のことを、冥想者の日常的な態度である、 常に、素直であること 常に、正直であること 常に、情熱的であること。 常に、リラックスしていること のことだと思い込んでいたが、そうではなかった。...
View Article正しく世の中を遍歴するには-1
◎ブッダのことば(スッタニパータ) 漢訳経典にはないが、最古の仏典とされるのがスッタニパータ。格調が高く一読して釈迦のオリジナル・テキストだとわかる。 『359 「智慧ゆたかに、流れを渡り、彼岸に達し、安全な安らぎを得て、こころ安住した聖者におたずね致します。家から出て諸々の欲望を除いた修行者が、正しく世の中を遍歴するには、どのようにしたらよいのでしょうか。」 360...
View Article正しく世の中を遍歴するには-2
◎ブッダのことば(スッタニパータ) 最古の仏典とされるのがスッタニパータの続き。 『367 修行者が、貪りと迷いの生存(煩悩の)矢を抜いたのであれば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。 368 修行者が、自分に適当なことを知り、世の中で何ものをも害うことなく、如実に理法を知っているのであるならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。 369...
View Article逃げるアタランタ
◎古事記の黄泉比良坂の桃 これは錬金術文書で有名な逃げるアタランタの話だが、出典は、ギリシアの変身物語。 西洋では、逃げる死を人が追いかけ、東洋では、死の世界から人が逃げようとする。 さて年頃になったアタランタは、自分の将来の結婚について神託を請うた。アポロンは、「結婚は避けるべきだが、結婚は避けきれないだろう。そして生きながら本来の自分をなくすだろう」と告げた。...
View Article本来もなき古(いにしえ)の我なれば
◎罪の重い人間が仏になる 本来もなき古(いにしえ)の我なれば 死に行く方も何もかもなし (一休) 禅門では、父母が生まれる以前の自分はどれかとか、見たこともないことについて無理な質問をしかける。その自分が本来の自分であるなどと講釈を垂れることもあるが、ここでいう本来の自分は、ここから来ている。 本来の自分とは、本尊のことでありアートマンのことである。...
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