皇居の激しい空襲被害
◎神知らぬ民草のできることと結果 第二次世界大戦末期の皇居の空襲被害については、あまりまとめて書かれたものを見たことがなかった。戦後になっても、いろいろと憚られることが多かったのだろう。 『日本史の内幕/磯田道史/中央公論新社』では、宮内省主馬寮職員の日誌に次のことが書いてある由。 『最初の被害は二月二十五日で「主馬寮分団・厩舎区に焼夷弾約百五十発落下」「火...
View Article孤独でも人生を楽しめる人
◎寒山詩 寒山は、天台山の山奥の洞窟に棲み、寺の食事係だった拾得から残飯をもらって日々を楽しんだという。 人間には一人で生きていける人と一人では生きていけない人がいる。だが冥想修行の途中では、最後の方は、絶対的な孤独に追い込まれていくものだ。人は理不尽、不条理な目に遭い続けて行けばいくほど、孤立感を深める。...
View Articleヨーガをやっている人でヨーガ・スートラを読まない人
◎クリヤ・ヨーガへ 日本の禅文化の草分けである夢窓国師。鎌倉の建長寺で、若い夢窓に対し先輩僧の語った言葉(西山夜話)。...
View Article法雲三昧からニルビカルパ・サマーディ
◎52のレベルと見ている自分 佐保田鶴治のヨーガ・スートラの4.29の訳『ヨーギが深智を得てもなんらの欲望をいだかず、あらゆる面の弁別智を知りつくしたならば、法雲三昧の境地が現れる。』(ヨーガ根本経典/佐保田鶴治/平河出版社P166から引用)...
View Article悪は早く善は遅い
◎人生は小さな物事からできている 悪事を行った瞬間から、人は内心その報いに慄くものだ。これが、悪は早い。また悪事を行った反作用が現実に到来するのは後ではある。 一方、善行を行っても、その報いは遥か後になってから現実化する。これが、善は遅い。だが善行を行って、その報いを期待した瞬間にその報いは実現しているという見方も忘れるべきではない。報酬を期待して善行は行ってはいけない。...
View Articleやすらぎを求める人は実は多くない
◎やすらぎ或いは中道 世の中には快楽を求める人がある一方で、自分がさいなまれることを好む人もいる。 他人を責めたりさいなんだりすることを快楽として好む人もいる。これは、世の中のあらゆるいじめとサディズムであって、世の中のありとあらゆる場所で見かけるもの。家庭から社会まであらゆる組織の中の上方や、政治家なら権力者、カルトなら教祖としてよくいる方。...
View Articleすべての者は暴力におびえ死を恐れる
◎みずからに恥じて自己を制して ダンマパダ(真理の言葉)の第10章暴力から 『129 すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。己が身をひきくらべて、殺してはならぬ、殺さしめてはならぬ。 (略) 131 生きとし生ける者は幸せを求めている。もし暴力によって生きるものを害するならば、その人は自分の幸せを求めていても、死後には幸せが得られない。 (略) 133...
View Article七覚支と七チャクラ
◎クンダリーニ・ヨーギの英雄としての釈迦 七覚支は、ダンマパダなど伝統的な仏教の解釈では、七チャクラではないと解釈されているが、OSHOバグワンは、ことさらに七チャクラのことだと断定する(不滅の言葉 ダンマパダⅡ/和尚/メルクマールP86-87)。 法句経ダンマパダの89から 『八九...
View Articleマッキンダーのハートランドから素戔嗚尊
◎世界情勢を面白がる暇はない 20世紀初頭に出てきたマッキンダーのハートランド説。ハートランドの定義は、北極海と内陸以外に流れ込む川を持たない地域という意味で、シベリアとロシアが中核、南西はイランまでの地域で、チベットは含まない。 要するに海洋から攻め込まれにくい寒冷の内陸平坦地域をハートランドと称し、航空戦力登場以前の帝国主義国家間の植民地獲得競争に一つのヒントを与えた。...
View Article『悟り』革命に出ていく
◎少数なる求道者 現代社会には、独裁国家もあるが、軍備・警察と法秩序による民主主義によって成る国が多い。 歴史上の年代特定のできる数千年前から、世俗の王を最大権威とし、高級神官による宗教権威は少々認めるという形式がメジャーであった。よって、世俗の権威を犯して民草が好き勝手に最高の神仏を崇拝しつつ独自共同体に盤踞することは認められず、圧迫されたものだ。...
View Article「はっきりとした意識をもって死ぬ」能力
◎夢は死の世界のアナロジー 駅前には、若い女性を対象にしたハタ・ヨーガの教室が花盛りである。ハタ・ヨーガは、肉体の状態を整えることを目的としており、整えばクリヤ・ヨーガの実習に進む。 クリヤ・ヨーガとは、クンダリーニ・ヨーガのことである。 クンダリーニ・ヨーガとは、死の世界をクリアすることによって、ニルヴァーナに到達しようとする道。...
View Article生、愛、知-巨乳好きと乳離れ
◎表面の理不尽を自分を見つめるきっかけに OSHOバグワンは、臍が生のセンターであり最も深い。なぜならばそれははるか彼方の生エネルギーの源とつながっているからだとする。これは、霊線、クンダリーニのエネルギーコードにして、古事記の筒男であって、円筒形の生エネルギー。...
View Article病気を癒すこと、犬猫ペットと本人の関係
◎自分の肉体と家族をいつくしむ 禅では、重病から徐々に治癒するケースや重病を禅定力で一気に快癒させる話もあり、白隠のように観想法を用いる例もある。山本玄峰は、若年にしてほとんど視覚を失ったことをバネに覚醒を目指したのだが、あまりにもそのどん底からの回復ぶりが目覚ましく感動させるものがあったが、後に軍国日本のアドバイザーの一人だったと知って幻滅することになったものだ。...
View Articleトランスと薬物
◎ソーマ讃歌からカスタネダ ソーマ・ヨーガは、向精神性薬物を利用するヨーガのことで、少なくとも古代インド・アーリア文明の時代からあったもので、ソーマ讃歌として、その足跡を見ることができる。 国と国の関係でいえば、英国と清国の阿片戦争で、阿片の大量消費が国家の生産性を低下させる弊害が明らかになって以降、大規模に精神に影響を与える薬物の蔓延は国家自体が禁止するようになった。...
View Articleあらゆるプロパガンダと考えない人々
◎頭人間のとる受動と能動 このところNHKニュースは、西側のウクライナによる戦争プロパガンダを放送しては、ロシアの戦争プロパガンダを放送する。また、このたびのバイデン米国大統領来日時の、アメリカは台湾有事に軍事的関与を示すという発言のNHKニュースでは、引き続いて中国の反発を流すと同時にNHKの人物がバイデン大統領は失言が多いとコメントをして、視聴者の判断を迷わせる報道になっていた。...
View Article静御前は愛に死し、祇王は仏を見る
◎仏もむかしは凡夫なり 2022年5月22日のNHK 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、源頼朝以下が鶴岡八幡宮に参集し、義経の愛人にして絶世の美女静御前(石橋静河)の辞世の舞を観覧した。その装束は、水干に、立烏帽子、白鞘巻と男装であって、歌って踊る。それだけでも当時はインプレッションのあるものであったろう。宝塚歌劇団の男役の走り。...
View Articleドローン戦と外部委託業者同士の戦争
◎無人戦の世紀/セス・J・フランツマン 古来から最先端科学技術は軍事に最初に導入され、しばらくたってから民生に導入される。最近SNSで動画の質の向上が著しいが、その原因は、広範なスマホの普及だけでなく、軍事ドローンに搭載されるビデオリンクと赤外線カメラなどの開発の影響かもしれないなどと思う。...
View Article魔術師メルリヌスの予言-1
◎純白の巨人が雪白に輝く民衆を生む ブリタニア列王史の魔術師メルリヌスの予言(マーリン)の舞台は、イタリア、フランス、イギリス、アイルランド、ドイツと欧州全域に及ぶ。見方は、現界の盛衰と見たがる向きもあろうが、おおむね霊界の盛衰だと見た方がよいのではないか。...
View Article魔術師メルリヌスの予言-2
◎黄金の煌めき 魔術師メルリヌスの予言から。 『(71)ひとりの人が酔った獅子と格闘するであろう。そして黄金の煌めきはそれをみる人びとの 両眼を盲目にするであろう。銀はあたりで白く輝き、さまざまな葡萄圧搾機を故障させるであろう。人間は差し出された葡萄酒に酔い、天上に背を向けて地上を見据えるであろう。...
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